ヴァルトハイム大統領について

本日の「ドイツ悪玉論の神話」オーストリア併合問題について一言。私はこの問題に関して、1980年代の終わりごろ、以前に国連の事務総長だったヴァルトハイム大統領を思い出します。当時はまだ目覚めていなかった私は当然のこととして、この人の「偽善」に義憤を感じ、ユダヤ人の批判に対して「その通りだ」と思い、オーストリアに対して、韓国と同じような思いを抱いたものです。

しかし、眞實は異なります。いいえ、彼らがドイツに阿て、ドイツと合邦したことを丸でヒトラーの犠牲者の様に言うのは、完全に偽善であることは確かです。

彼らは、逆に、胸を張って、合邦したことを誇りに思うべきなのです。それは、国民の80%以上の意志でもあったのです。統合後、ユダヤ人に対する扱いには反省すべきこともあるかもしれませんが、オーストリアに忠誠の無いユダヤ人を政界や影響力から排除したことには何も問題はありません。或いは、防衛上、共産主義者を排除したことも何も問題ではありません。

だから、ヴァルトハイム大統領は何も非難される様な人ではなかった。(ま、突撃隊に入っていたというのはちょっと引っ掛かるかもしれませんけど。)しかし、それならヒトラーユーゲントに入っていた若い世代は数多くいますし、当時はそれが名誉な事であったのですから、それを後になってから、別の論理を以って非難するのは、寧ろ非難する側に大きな落ち度がある事です。それが同じ國の國民によって非難されるのなら、未だ理解の余地がありますが、イスラエルやその子分の国々から非難されたところで、何にも意味はなく、理解不能です

もし、オーストリアの人々が、それでも「連合国」(国連)に阿て、ドイツと合邦したことを本当に自分たちの歴史の恥とでも思うのであれば、やはりそれはお隣の國と同じでしょうな。私は、オーストリアが好きですから、そうあってほしくはありません。