敕語奉答 勝安芳作 あやに畏き天皇の あやに尊き天皇の あやに尊く畏くも 下し賜へり大敕語 是ぞめでたき日の本の 國の敎の基なる 是ぞめでたき日の本の 人の敎の鑑なる あやに畏き天皇の 敕語のままに勤しみて あやに尊き天皇の 大御心に答へまつらむ
咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ (明治神宮) 明治天皇は、敕語の末段に於いて 斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳拳服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ と仰…
以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ (藤原鐮足) 以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシの以テ、は、『父母ニ孝ニ』から『義勇公ニ奉シ』までを指したもので、此の閒に御諭しになった道を踐み行うて、天地と倶に窮り無き御盛運を扶け奉るべしとの御聖諭である。 天皇…
一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ (橘 中佐) 國難に遭遇した場合、國民が團結、且つ身命を擲って國を救ふべきことは國民本然の使命である。豈んや、世界無比の國體を擁し、光輝ある歷史を有する我が國民は、常に此の心掛を忘れぬことが、第一義である。 敕語に…
國憲ヲ重ンシ國法ニ遵ヒ (帝國議會) 團體の生活を圓滿に持續させる爲めには、それを目的として規則を定め、各員はそれを遵守して進むべきである。若し之れ無くして各員各自の意志の儘に進む時は、その團體の秩序は亂れ、統制は失はれて遂に破壞されるに至…
公益ヲ廣メ世務ヲ開キ (角倉了以) 敕語に「公益ヲ廣メ世務ヲ開キ」と仰せある。人は先づ學を修め業を習うて自己を完成せねばならぬことは素よりであるが、社會は團體であって、個人は其の中の一分子である。これが集まって社會をなし國家を構成してゐるの…
業ヲ習ヒ (河村瑞賢) 新井白石は、河村瑞賢を評して「智畧明敏」と云ったが、瑞賢は實に其の明敏を實際に應用して、勞働者から一代の事業家となった人である。 瑞賢が勞働者であった頃、品川沖を流れていく精靈流しの供物を乞食を使って拾はせ、樽に漬けて…
學ヲ修メ (中村敬宇) 中村敬宇は名を正直と呼び、淸廉髙潔、博學有德の士であった。始め、幕府に仕へ、後明治時代に及んで東京大學敎授、女子髙等師範學校長、元老院參議官等を勤め、學位令が定まると共に文學博士の學位を授けられた。 正直は明治初期有數…
博愛衆ニ及ホシ (日本赤十字社) 明治天皇は、更に敕語を以て『博愛衆ニ及ホシ』と仰せられた。博愛とは、卽ち親疎の別無く、人種の差別なく、廣く人を愛する人類愛の美しい精神である。 愛は形式の如何を問はず、至誠の重點を失ってはならぬ。古來、强きを…
恭儉己レヲ持シ2 (乃木希典) 明治天皇の御製に 思ふことおもふがままになれりとも身をつつしまむことを忘るな とある。 敕語中に拜する「恭儉己ヲ持シ」の一句は卽ち此の御製の通り、何でも自由に行へる身分であるとも、自己を檢束して肅しむことを忘れて…
恭儉己レヲ持シ1 (貝原益軒) 貝原益軒は福岡の藩儒であった。名を篤信、通稱を久兵衞と稱(よ)んでゐた。寬永七年の生れで、幼にして既に學識があり、壯(わか)くして京都に上り、山﨑闇齋、木下順庵等の門に遊んで大いに鑚學し、忽ちにして一代の儒者と…
朋友相信シ (新井白石) 新井白石の名はあまりに名髙い。三歲にして大字を書き六歲にして書を誦じ、九歲にして藩侯に侍して贈答の文書を書いたことは、白石が性來聰明であったことを物語るものであるが、尙勉學を怠らず、長じて木下順庵の門を叩いて孜々硏…
夫婦相和シ (山内一豐) 山内一豐は、初めて織田信長に仕へた頃、家が貧しくて武士の持物にも事を缺き、意の如く武功を樹てることが出來なかった。然し、其の不遇の生活の中にも夫婦は互に慰め互に勵まして、只管出世の機の到るを待ってゐた。 或る日、其の…
兄弟ニ友ニ (渡邊華山) 社會が今日のやうに複雜になって來ると、自ずから人と人との閒には鬪爭が起こる。殊に骨肉の閒柄にありながら醜い爭いを白日の下に曝け出さねばならぬことは、人として此の上もない耻辱である。斯樣な社會相は每日の新聞に數限り無…
父母ニ孝ニ (中江藤樹) 父母に孝養を盡すことは、人情自然の發露で、道德の根源として數千年來傳へられてゐる我が國の美風である。明治天皇が、敎育に關する敕語の中に「父母ニ孝ニ」と强調せられたのも、此の美しい人倫の大本を、恆久に失はぬやう御諭し…
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ (平 重盛) 我が大日本帝國は、古來、皇室を中心とする一大家族の形をなすもので、皇室は國民の宗家であらせらるる。而も、天祖の神敕に基いて、建國の初めから君臣の分が劃然として、國民は君に忠を致すを以て道德の第一義として…
德を樹ツルコト深厚ナリ (仁德天皇) 仁德天皇は波速に都しておいでになった。一日、髙臺にお登りになって四方をご覽になると、村々の民家から立ち昇る炊煙が殊の外乏しかったので、民は打ち續く飢饉のために窮乏してゐるに相違ないと御察しになって、向ふ…
宏遠ニ (神武天皇御卽位) 敎育敕語にある「國を肇ムルコト宏遠ニ」といふことに就いては前項に謹述したが、此の一句は、次の「德ヲ樹ツルコト深厚ナリ」と共に、 此レ我ガ國體ノ精華ニシテ敎育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス にかかってゐる。 我が國土が天孫降臨を…
國ヲ肇ムルコト (天孫降臨) 何れの國にせよ、國民として自分の國の歷史を知らぬものは國民たるの資格が無いとは、更めて先哲の言を借るまでもない。國民は何を措いても自分の國は如何なる國體であるか、自分の國の歷史はどうであるかといふことを知って置…
我カ皇祖皇宗 (皇大神宮) 敎育敕語の第一段に「朕惟フニ我ガ皇祖皇宗」とある。皇祖は皇室の御先祖を申上げ、我が國に於いては特に天照大神をさす。又、皇宗は御歷代の天皇であるから、皇祖皇宗とは皇室の御先祖方を全て申上げるのである。而して、皇祖天…
敎育に關する敕語下賜 明治維新の鴻業は、我が國體の本源に復古したことにより、久しい間動搖してゐた民心を鎭めると共に、將來へ向って急激な發展をする礎を造った。殊に、明治天皇が、天神地祇(あまつかみくにつかみ)に誓はせ給うた所謂五箇條の御誓文中…
乃木将軍直筆の教育勅語 明治天皇御真影 浜口雄幸筆「天壌無窮」 田中隆三筆 進德修業 明治天皇御一代御年譜 明治天皇御名は睦仁、孝明天皇の第二皇子におはしまし、嘉永五年九月二十二日(陽歷十一月三日 京都御苑に御誕生あらせられた。慶應三年正月九日御…
“天皇陛下にお仕へしたい” (I would like to be one of the loyal subjects in Nippon and Sacrifice myself for his Majesty the Emperor.)「私は日本の忠良なる臣民となり、わが身を賭して天皇陛下に滅私奉公したい」(燈照隅訳) 註:「天皇陛下に滅私…
“天皇陛下にお仕へしたい” (I would like to be one of the loyal subjects in Nippon and Sacrifice myself for his Majesty the Emperor.)「私は日本の忠良なる臣民となり、わが身を賭して天皇陛下に滅私奉公したい」(燈照隅訳) 註:「天皇陛下に滅私…
“天皇陛下にお仕へしたい” (I would like to be one of the loyal subjects in Nippon and Sacrifice myself for his Majesty the Emperor.)「私は日本の忠良なる臣民となり、わが身を賭して天皇陛下に滅私奉公したい」(燈照隅訳) 註:「天皇陛下に滅私…
教育勅語 教育勅語のPDF版はこちらからダウンロードできます(注意:アクセス権のエラーが出ることがありますが、「ドキュメントを直接開いて」という部分をクリックすると開けます。それを御自由に保存・印刷してご使用ください) はじめに 皆さんも知って…
日本は米國による無差別都市空爆、そして廣島の原爆投下が国際法にも陸戦協定にも違反する人類・人道に対する犯罪(戦争犯罪)であることをこの抗議文で明らかにしている。 この犯罪は、戦後世界に於いて全く裁かれることなく現在に至っているが、日本政府は…
心ある米国人は、昭和バカ憲法の押しつけを非常に後悔していた。 彼らは、憲法改正ではなく、憲法の破棄、明治憲法の改正を望んでいた。何故なら、昭和バカ憲法は、同時にアメリカの恥でもあるからであった。(燈照隅感想) 昭和三十五年二月九日、当時のマ…
『ラニカイ号』雑感 難波江 通泰 昭和三十七年(一九六二年)に、米国海軍少将Kemp Tolly(ケンプ・トーリー)氏が米国海軍学会(United States Naval Institute)の紀要(the proceedings)九月号に「ラニカイ号の異様なる任務」(The strange Assignment o…
■ 第27章 国際連合 『・・・わたしはその人たちをあなたたちの長としよう。<13>』 読者はこれまで忠実に頁を追ってこられて、特定の言葉や問題が除かれているのを不思議に思われたに違いない。これまでは意図的に、国際連盟は簡単に概要を述べただけで済ま…