日本の眞實

マッカーサー元帥に代りて詫びる ~元駐日米大使 ダグラス・マッカーサー

心ある米国人は、昭和バカ憲法の押しつけを非常に後悔していた。 彼らは、憲法改正ではなく、憲法の破棄、明治憲法の改正を望んでいた。何故なら、昭和バカ憲法は、同時にアメリカの恥でもあるからであった。(燈照隅感想) 昭和三十五年二月九日、当時のマ…

難波江通泰「『ラニカイ号』雑感」 ~実は米軍は真珠湾より先に帝国海軍を攻撃していた

『ラニカイ号』雑感 難波江 通泰 昭和三十七年(一九六二年)に、米国海軍少将Kemp Tolly(ケンプ・トーリー)氏が米国海軍学会(United States Naval Institute)の紀要(the proceedings)九月号に「ラニカイ号の異様なる任務」(The strange Assignment o…

安岡正篤 「政体と天皇制」

表紙 天皇制 研究第一号(部外極秘) 天皇制護持の積極的合理的根拠に付各方面専門家の協力援助を得て徹底的研究を進め居る処本稿は金鷄学院々長安岡正篤氏より提出せられたる意見なり 昭和二十年十二月 外務省調査局第一課長 政体と天皇制 安岡正篤 政体は…

アメリカの國民性6(完)-和辻哲郎1943.12

5. 開拓者的性格 以上によつて見ると、ホッブス的性格とベーコン的性格とは相結んでアメリカ開拓亊業の中に生き、さうしてこの開拓亊業を通じてアメリカの國民性を作り上げて行つたのである。從つて前述の二つの性格は開拓者的性格に於て統一せられてゐると…

アメリカの國民性5 -和辻哲郎1943.12

4. アメリカに於けるベーコン的性格の展開 アメリカ植民の最初の困難は、土人との戰ひと並んで、風土との戰ひであつた。周知の如く西ヨーロッパは世界でも稀な穏和な風土を持つてゐる。寒暑の開きが少く、夏冬を通じて同じ衣服で通せる。夏が乾季、冬が雨季…

アメリカの國民性4 -和辻哲郎1943.12

3. アメリカに於けるホッブス的性格の展開 前に言及したスペイン人のペルー・メキシコ等の征服は、基督教の名に於て行はれた。たとひ中部アメリカの土人が高度に發達した人倫的組織や壮麗な宗教的儀禮などを作り出してゐたとしても、それらは皆基督の福音を…

アメリカの國民性3 -和辻哲郎1943.12

2. アメリカへの移住 アングロ・サクソンのアメリカ移住は、丁度このベーコンやホッブスの時代のことである。ウォルター・ローリが二艘の移民を率ゐてエリザベス女王の名に負ふヴァーヂニアを開いたのは十六世紀の末のことであつたが、これはアメリカ土人の…

アメリカの國民性2 -和辻哲郎1943.12

ベーコンと同じ精神を特に實踐的な側面で顕著に表現してゐるのがホッブスである。 ホッブスによると、人には自然天賦の權利(jus naturale)がある。それは自己の生命を保持するためにしたいままのことをしてよいといふ自由である。かかる自由人を自然は平等…

アメリカの國民性1 -和辻哲郎1943.12

アメリカの国民性 1. アメリカ國民性の基調としてのアングロ・サクソン的性格 曾てバーナード・ショウがナポレオンを取扱つた喜劇『運命の人』の中でナポレオンの口を通じてイギリス人の特性描冩をやつたことがある。中々うがつた觀察であるから、緒としてこ…

日本の臣道4(完)-和辻哲郎1943.04

以上二つが武士の道として自覺されたものであります。いづれも深い意義を持つてゐるのでありますが、しかし中世以來の武士の生活が主として内亂の上に立つてゐたといふ制限は脱することが出來ません。それは國内のみを見て國外を見ない立場であります。從つ…

日本の臣道3 -和辻哲郎1943.04

次に儒教と結びついた場合を問題と致します。それは初めから儒教に教へられて生じた傾向ではなく、武士たち自身の體驗の中から漸次形をなしてまゐりまして、後に儒教と結びついたものであります。前に申しました様に武士の生活が主從關係だけでは解決がつか…

日本の臣道2 -和辻哲郎1943.04

話の便宜上まづ佛教と結びついた場合を取上げますが、所謂鎌倉佛教を作り出した根本の力は武士の不惜身命の立場であります。鎌倉佛教は佛教の日本化に相違ありませぬが、しかし日本人はこの時佛教の地盤から世界宗教の代表的な類型を悉く刻み出したのであり…

日本の臣道1 -和辻哲郎1943.04

臣道について我々の祖先がどういふことを考へどういふことを申してゐたかを省みまして、それを簡單に述べて見たいと存じます。 話の緒と致しまして、近頃軍人精神につき海軍の方が説明されました言葉をここに拝借したいと思ひます。それは昨年の一月八日の平…

日本の臣道0

和辻哲郎先生の日本の臣道(1943.04)アメリカの国民性(1943.12)を公開いたします。この本は国会図書館のデジタルライブラリーに公開されているものですが、ここでは私が文字起こししたもの(コピペで利用できますので便利です)をお読みください。 戦争中…