「国際秘密力とフリーメイソンリー」解説(1943年版)2

ユダヤ問題とは何ぞや

 ユダヤ問題とは何ぞや。即ちユダヤ民族の行動の根拠を為す思想は、他民族国家を解体させてユダヤ民族の支配下に隷属させようとするものであって、その思想と工作が他民族国家の生存と全く相反する立場に立つ神国かつ複雑な問題なのだ。

 

 この民族は自らの国土を持たずに世界各国を宿借国として、その国の国籍は持っていても、絶対的に不同化主義を原則として、同族の結束と相互扶助の下に世界横断的な民族国家を組織する国際的な存在であって、従って国土も武器も持たないこの民族が懐抱する世界支配に対する手段は、世界の各国家に「貨幣」を中心として動く国家機構を採用させ、自らは世界団結の力を活用して金権を握り、他民族を金権の下に叩頭(こうとう:頭を地につけた卑屈なおじぎ)させることにあるのだが、実はこの金権支配の組織は、他民族国家を窮乏させることに狙いがあるのであって、そこに生まれる無産大衆に対して革命理論を与えて動員し、労働団体を組織して、そこに大衆の力を結集させてその支配実権を獲得し、金権支配と革命支配の元綱を握り、更に国際秘密結社フリー・メイソンリーを活用し、その表裏の作用によって他民族国家を窮乏と破壊の下に解体させてユダヤ支配の下に置こうとするのである。

 

 米国の自動車王ヘンリー・フォード

ユダヤ問題とは財政及び商工業の支配、政権の壟断(ろうだん:独占)、あらゆる生活必需品の独占、及び言論機関を意の儘に操縦することを指すのであるが、それよりも問題の核心は全アメリカ人の死活に関する所にある」と、その著「国際ユダヤ人」の中で述べているが、この「アメリカ人の死活」という言葉が「全世界の各民族国家の国民の死活」をも意味していることは、この著書全編の内容が訴えているところである。

フォードは、このユダヤ人の独占支配作用に対して

「彼らは必ずしも富(資本)の集積そのものが目的ではなく、実は世界支配を目指しているのだ」

と云い、その世界支配なるものは「全世界の異民族国家を悉く破壊する」所に建設されるものであって、現にその過程にあることを幾多の事実の上から論じているのである。そして、他民族国家破壊の手段として国際的資本主義と共に国際的共産主義が同じくユダヤ民族によって表裏に活用されている姿を具体的に述べて曰く、

「何人と雖も至る所、社会的及び経済的に破壊作用を営む分子が、ユダヤ人の関係によって指導されており、かつユダヤ人から資金が貢がれている事を敢えて否定する者はないだろう」

と極めて大胆率直に論断している。

 

 今次の欧州大戦(1939-1943:第二次世界大戦)開始後フランスが脆くもドイツの電撃の下に潰え去って、その廃墟の中から立ち上がったペタン政権樹立の日、即ち1940年7月11日ペタンは、

「フランスを堕落させ惨敗させたのはフランス人の勤労を食い物にした国際的資本主義と国際的社会主義共産主義)だった。この両者は表面上互いに抗争の風を装いながら裏面で互いに提携していたのだ」。

と悲痛な言を吐いている。この両者がユダヤ力の支配範疇のものであることは云うまでもないが、第一次世界大戦に於いて惨敗したドイツの識者が戦後の敗因研究から発見したものは、同じくユダヤ力によって動かされた資本主義と共産主義の併用によるドイツ破壊工作だった。

 

 このようにユダヤ問題即ちユダヤ民族の世界支配に対する思想や行動が、ユダヤ以外の各民族国家の生存とは根本的に相反する存在である事は明瞭に実証されるのであって、この点についてユダヤは従来彼らの独占する言論機関によって、或いは否定し或いは歪曲し或いは隠蔽して来たのだが、時には堂々とそれを告白する者もいる。例えばユダヤ人著述家ルネ・グロース曰く、

「あらゆる国民と国家に対するユダヤ人の陰謀がある。それはユダヤ人の策動による革命とユダヤ財閥の資本的強壓(きょうあつ:強い圧力)と云う二重の攻撃だ」。

 

 

また、ユダヤの民族運動であるシオン団の統率者ワイヅマン(ハイム・ヴァイツマン)が、1921年9月カールスバズ(カールスバード:現カルロビバリ、チェコ)で開かれたシオニスト首脳者会議で

「近い将来、ユダヤ民族の運動は世界に於ける最大の問題として取り扱われるだろう。何故ならユダヤ民族運動の勢力は世界を統一して人類の支配権を確保するか、或いは反対に世界を攪乱して、社会を微塵に破壊するか、いずれにしても世界の人類社会を根本的に転換する一大勢力だからだ」

と云っている。

このように、この民族は世界の支配権を獲得するか、或いは世界を破壊するか二筋の道を往来しているが、しかし不可思議な現象は彼らが世界流浪2千年の今日までの歴史に置いて、殆ど他民族国家の破壊に成功した事実だけで、彼らが理想とする世界支配の実現は、中々困難な課題として彼らの前途に横たわっている。時には支配権が握られたような時もあるが、必ず他民族の復讐が起こって国外追放されたり、虐殺されたりしている。

米国のウイリアム・ハミルトンの研究によれば、西暦20年から1745年迄に、この民族の国外追放51回、虐殺13回を挙げている。

 

 しかし、欧米の他民族も又ユダヤ民族に不断に復讐されて、興亡常なき原因は果たして何処にありやと云えば、一つはユダヤ問題の真相が、彼らの巧妙な偽装作用によって不明だったことにも因るが、それよりもユダヤ工作なるものが人間の持つ自己本位の利欲性を利用して、それを根幹とした社会に世界人を立たせ、世界人も又それが真の社会と誤認させられたところに最大の原因がある。そして、ユダヤは裏で金権の元綱を握って世界を金で動く組織にして、これを支配してきた。世界を自己本位と唯物思想に立たせたことは即ち、人間を神から切り離して地上に落とすことに成功したことを意味する。換言すれば、天理自然の法則に立つ事を捨てさせて、非自然の人為的に置いたのだ。

人間が唯物的な立場に立てば、ひたすら金銭と利欲を追うことになる結果は、道義が利害によって歪曲されることになり、更に事物に関する観察に於いてはユダヤ人が独占する言論機関から与える理論(ユダヤは物の動きに対して必ず理論と法則を与える)と現象(ユダヤの言論戦術は、捏造、歪曲、解説、打診、両建、予告の交互の作用を為す)によって一切を判断することになる。その結果は国家が疲弊と弱体に陥り、そして他民族が困窮する後ろで、ユダヤは冷たい悪魔的な笑いを浮かべているのだ。

 ユダヤ問題の本質は概略このようなものだ。世界人はその迷夢から速やかに醒めて、改めて天理自然の道に帰らなければならない。

 

ユダヤの両建政策

  ユダヤの世界征服手段にも一定の癖がある。彼らの癖は、所謂両建て主義だ。

反対と賛成と、否定と肯定と、親善と排斥との両建主義の実行によって、巧みに耳目を欺き、敵の裏を掻くという特殊な型を用いているのだ。

彼らはこのようにして、資本主義と革命主義とを、両建的に実行することが出来る。彼らは守るべき祖国を持たない。その祖国を持たないという事が、このような両建主義の実行を大いに可能にしている。彼らの生活は単に他国を利用することにあるのだから、彼らの所謂自国も、本質的には他国に他ならないと云うのだから、彼らの責任をその国に感じないのだ。責任を感じないから、その両建が自由にこなせるのだ。彼らは国を失ってから二千年も流浪しながら、今尚著しい特色を保つことが出来ているというのは、その宗教関係を離れて云えば、その守るべき国を持たないと云うこと、それ自身が彼らをして現に在るが如くに在らしめていると云うことが出来る。彼らがもし国を造っていたら、彼らの国家がその滅亡前の歴史に於いて極めて悲惨なものだったのと同様に、必ずその悲惨を繰り返しているのだろうと想像出来る。彼らの両建主義は彼らの勢力を今日のように増大させていることに、少なからず与っているが、もし彼らが名実共に、責任在る地位を占めることになったなら、彼らはその得意な両建主義を従前のように実行して、従前の通りの効果を収めることは出来ない筈だ。例えば国際連盟ユダヤ人の利益の為に、ユダヤ人が中心になって、全世界の政治を操って造り上げたもの※だ。その連盟の正体がこのように暴露されてからというものは、如何に両建主義の手腕家と雖も、為す術がないのだ。

 

※注釈

連合国(国連:UN)も同じである

第二次世界大戦後のUN創設時、ルーズヴェルト夫人は「UNは第二のマグナ・カルタだ」と言った。

1215年英国ジョン欠地王の主権を奪った事件がマグナ・カルタと呼ばれる。
(我々が習った歴史ではこれを世界で初めての議会政治の幕開け、と持ち上げるが、叛逆の徒が王から王権(主権)を奪ったに過ぎない、と見ることもでき、我々が習った歴史は必ずしも公平な歴史観ではない)

UNとは、世界各国の国家主権を剥奪することを目的とするものだ。

実際現在世界地図を眺めると、世界中に「共和国」が広がっているが、これは「フリー・メイソン国家」の別名だと気付く人がどれ程いるだろう。

ユダヤは一方で「Hofjuden(宮廷ユダヤ人)」と呼ばれる形で欧州王侯貴族に管財人のような形で入り込み、高給で仕え、その一方で虎視眈々と王家を滅亡させる機会を窺っていたのである。そしてフリーメーソンが「自由」「平等」と「共和主義」を掲げていることを利用してフランス革命ロシア革命に資金提供して不忠にも王家を権力の座から引き降ろし、酷い場合には滅亡させた。これもユダヤの両建主義の一端である。
(なお、フリーメーソンが元々ユダヤによって形成されたかどうかは定かではないが、かなり早い段階からユダヤの資金が入っていたことは確かなようである)

一方、現在世界中に流布しているリベラル思想(文化マルクス主義)とは、一般人をパラダイムの中に閉じ込めて、個人の権利を剥奪することを目的とするプロパガンダ(詐欺)に他ならない。これは、フランス革命以降、社会主義共産主義)と自由主義に両建で賭けながら、1953年にユダヤがロシア人に実権を奪い返されたソ連を倒すためにアメリカの力を利用しつつ、その裏でアメリカを弱体化させるためにトロツキー一派が特に戦後のアメリカにおいて広めた似非民主主義(リベラル)そのものであり、黒人問題、女性解放、性解放、最近では環境問題・国境開放など、戦後アメリカのリベラリズムは例外なく彼らの活動であった。(これについてはベントン・ブラッドベリーも最終章で述べている)また、ホロコースト神話も大いにこの運動に利用されて、一般人から言論の自由を奪いつつある。更に日本における最近のアイヌ問題などもこの延長線上にある深刻な日本に対する主権の侵害と日本国民の権利の剥奪である。