「国際秘密力とフリーメイソンリー」解説(1943年版)5

各種破壊工作

 

 ユダヤ人の世界征服はその金権の優越性を基本条件にするものだから、それを有効にする為には金力以上の制裁力を根絶する必要があり、その為には思想の力を利用することが必要で、その為に彼等は社会主義無政府主義、及び共産主義を縦横無尽に宣伝して来ているのだ。

彼等の人生観は性悪説だ。少なくとも性悪説を仮定してその上に一切の工作を進めている。

彼等は大多数の人間は馬鹿で、魯鈍(愚鈍)で、劣等で、野卑で、容易に堕落し、無造作に手玉に取る事が出来るものと考え、賄賂で誘い、力で嚇し、詐欺で騙せば、ある程度はどうにでもなるとするのが、異民族に対する彼等の考え方の根底に或るようだ。

こうして、彼等は人を性的堕落に導くような映画を自由に造ることが出来るのだ。

無意識の内に子女を不幸に陥れる事が出来るような、例えばブリュムの『幸福なる結婚』のようなものを公にすることが出来るのだ。

信仰上、国家上、家族上の権威の失墜を狙って自由主義を宣伝し、唯物論を鼓吹する事が出来るのだ。

一切の堕落促進手段、主客転倒、価値転倒の説を擅(ほしいまま)に主張する事が出来るのだ。

その破壊工作の最も有力で、最も緊密な、最も徹底した全世界組織としての秘密結社メイソン団が、ユダヤ支配下で如何に活躍しているかという話は、事が余りにも重大であり内容も極めて複雑であることから、遺憾ながら此処ではこれ以上記すことを止めることにする。

 

ユダヤ国家とその政府としての秘密機関

 

 ユダヤ民族が生存することを疑う者は恐らくいないだろう。しかし、ユダヤ国が存在することを考えられる人は多くはないだろう。更にその政府の存在に至っては、一体何人の想像に上り得るだろう。この点について『ユダヤは民族か国家か?』を著わした、元フラン・マッソン(フリー・メイソン)結社員コパン・アルバンセリーは次のように言っている。

ユダヤ民族と雖も、他の民族と同じように、自然の法則の外にあるものではない。民族として、種族として、生存する為には闘わなければならない。もし、彼等が離散して以来闘うことがなかったとすれば、昔のアッシリア人古代ローマ人、メヂー人、古希臘人(古代ギリシャ人)等が現在生き残っていないように、ユダヤ人も生き残っていない筈だ。ユダヤ民族は生き残った。それ故にユダヤ民族は闘って来たし、また現在も未来も闘わなければならないと云う事実が窺われる」。

「この論拠から、ユダヤ民族が政府を持っていると云うことを想像するのは難しいことではない。何故なら、如何なる国体も、その国体員相互の諒解と協力とがなければ、共同の目的の為に進むことは出来ないからだ。また、権力も必要だ。

 ユダヤ民族は政府を持っている。それ故に、ユダヤ民族とユダヤ教とが存在するだけでなく、ユダヤ国が存在する。ユダヤ政府の存在が一般に知られていないのは事実だ。それでも、ユダヤ政府が存在することは事実だ」。

 

 では、ユダヤ政府は如何なる形で存在し、如何なる機関によって活動するのか、コパン・アルバンセリーの言によれば、

「この見えざる政府が存続して活動するには、秘密結社を利用すればそれでよい」。

 

 ユダヤ民族が一種の組織を持っていることについては、一般的には疑問とされている。何故なら、ユダヤ人以外の者にとっては詳細に踏査してその秘密を細大漏らさず暴露する事は、殆ど不可能だからだ。しかし、ユダヤ民族の表面的な活動と、彼等同族間に流布する機関的出版物の自白とによって漸次明るみに出される秘密組織の存在は否むことは出来ない。

 

 ユダヤ人の国体がユダヤ民族を駆って運動を起こすのを観察するときに、その運動の迅速なこと、その団結性の強靱なこと等によって、ユダヤ民族が一つの国家を成し、彼等の強固な組織によって固く団結していることが解る。また恐るべき力によって活動する中央指導力の存在も窺われるのだ。ドレイフュス事件*に対する彼等同族の団結、パレスティナ祖国建設に対する強い憧憬、大戦後に行われたユダヤ人の米国移民等も、よく観察する者にとってはユダヤ民族の団結に関する印象を深めるものがあるだろう。

*ユダヤ系のフランス軍人ドレイフュス大尉がスパイ容疑で告発された冤罪事件

 

 次に列挙する数個のユダヤ団体は全て秘密裏に組織され秘密裏に活動しているが、その内情は各種の文献によって、或いは熱心な研究者によって多少は明らかになった。

 

カーハル(Kahal:ユダヤ自治区)

世界ユダヤ同盟(フランス)

ポアレ・シオン

ブナイ・ブリット(B’nai B’rith 米国)

ユダヤ人代議士会(英国)

ユダヤ植民協会(ロンドン)

ユダヤ民族覚醒会(ペトログラード)

 

 上の団体の蔭に、更に秘密な組織はないだろうか。それについては、我々は知ることが難しい。『革命の秘密力』を著わしたレオン・ドゥ・ポンサンは言う。

「以上の国体(彼は最初の四つのみを挙げている)の内部を捜索して見るなら、必ず有益な発見があるに違いない。しかい、いずれの国の政府も、思い切って、それを実行しようとしたことがない」。

ユダヤ結社の中で、最も古く、最も重要なのがカーハルだ。

 

カーハル(Kahal)

 

 紀元135年ユダヤ民族は四散した。しかし、ユダヤ民族の政府たるカハルは瓦解することなく、新しく発生した事態に基礎を置いて存続した。ユダヤ人の行く所にはユダヤ組合の指導によって特殊部落(ゲットー)が設けられ、そこに住むユダヤ人はタルムードの掟に従って生活する。ユダヤ人が集まったところでは代表者を選び、ユダヤ教法師(ラビ)とシナゴーグ(教会)を持ち、小さいながらもカハルを造る。カハルは各々目的を異にしているが、数個のカハルが従属している中央機関(Lesser Sanhedrin?)の目的によって統一されることになっている。

 

 ユダヤ民族が遵奉する規準はタルムードだ。タルムードの教えを要約したのがシュルハン・アルクで、ユダヤ人はこれらを聖典と呼んでいる。カハルの活動は所謂聖典の適用にある。この聖典が命ずる所を日々ユダヤ人に実行させる為にはユダヤ民族の間に執行権と司法権とを司る権力を持つ機関が必要になる。この機関がカハルと称される。

カハルはユダヤ人代表の集まりであり、その起源は太古に遡る。モーゼの民主政治の時代にもカハルは既に勢力があった。

 

 後にキリストの時代に至り、カハルは『ユダヤ人生活の中心』になった。この時代にサンヘドリン(ユダヤ議会)の形式で――即ち国家の事務、宗教的・司法的事務のみならず立法的・行政的事務をも取り扱ったのがカハルだった。

ユダヤ民族の四散にも拘わらずカハルは権力も勢力も失うことはなかった。古い伝統によって作られたお陰で力は保存された。しかし、この時以来カハルは明るみで行動することを止め全てはゲットーの内だけで実行された。

 

 ユダヤの政府であるカハルは、如何なる時でも重要な地位にある異民族の要人を利用することを忘れない。多数のユダヤ的国体はユダヤ人が代表として牛耳っている外の会合を合併して自らを強固にすることに努める。ユダヤ人の支配権を拡張する為とユダヤ人全体の利益を計る為にカハルは間諜(スパイ)組織の発達と完成を期している。

 

世界ユダヤ同盟(ユダヤによる個人と国家主権の剥奪)

 

 世界ユダヤ同盟については次の諸説を列記しよう。

 

 「世界ユダヤ同盟は1860年にクレミューによって設立された。プートミ*の説によれば、この同盟は全世界のメイソンの代表を集め、メイソン式組織とシオニスト組織を以て、国際的な勢力を持つメイソン会議となった」。

*ブツトミ(Butomi:Georgy Butmi de Katzman)ロシアのユダヤ系ジャーナリスト

 

 「この同盟の事業的な成功は、この同盟が支援する多額の資金に負うところが多い。資金は富裕な加盟者が負担するもので、バルカン鉄道の建設者として有名なユダヤ人男爵モリス・イルシュに負うところが多い」。

 

 「世界ユダヤ同盟は全世界に勢力を張っている。永い間の不撓(ふとう)の隠忍を以てユダヤ民族が求めてきた理想の実現としての国際連盟は、主としてユダヤ同盟のお陰で完成した。この同盟の機関誌アルシーブ・イスラエリット(1864年4月3日号)は、各国の紛争をユダヤ人による最高法廷によって処理することを希望すると云う同盟員レヴィ・ビンの記事を発表した」。

 

 「個人的復讐は漸次影を消して、私刑を行うことが禁じられ、判決が訴訟によって下されるようになれば、新しく最高法廷が創設されて、最終的には国家的な不平、国家間の紛争等もこの法廷で処理され、この法廷の発言が法律として認められることが当然であり、必要であり、また重要だ。この法廷の発言はヘブライの長子の口から発せられる神の声である。その声の前には全ての国民即ち世界の全人類、我らの兄弟、我らの友、我らの家系が、尊敬を以て跪く(ひざまずく)のだ」。

 

フリー・メイソンリー秘密結社

 

 フリー・メイソンリー結社は各国の習俗や時代の傾向に従うので、一定の形式を備えてはいないが、原則として、博愛的、人道的、進歩的の外観を備えている。

結社はその秘密の教理を以て、現社会を覆そうとするものだ。即ち革命の実現を目指すものに他ならない。

 

組 織

 

 世界中の結社は各国別々に独立した行政機構を有し、国内に於いては同一組織による若干の組合がある。

各組合は毎年選挙される役員の指揮によって行動する。

中央役員会議は毎年2回開催され、この会議に於いて33人が3年間の任期で顧問に選挙される。

 

階級制度

 

 フリー・メイソンリーの特色は厳格な階級制度であり、第一階級から最高の第三十三階級までの段階は判然とつけられている。

第一階級から第三階級までの結社員は脱退も可能だが、第四段階以上に進級した者は結社の秘密を知悉(ちしつ)する者として、脱会は許されない。

結社の秘密を保持する為に下級結社員は上級結社員の部屋を覗くことは厳禁されている。

このような階級制度の厳格性によって、結社の秘密は完全に保持されている。

 

フリー・メイソンリーの陰謀

 

1.革命

2.政治経済界の攪乱

3.戦争の陰謀

4.暗殺

 

フリー・メイソンリーの指導勢力

 

 結社の指導勢力はユダヤ人であり、結社とユダヤ人とは切っても切れない関係にある。

世界革命は、結社もユダヤ人も共に目指す野望だ。

ユダヤ策士は、結社の秘密性を利用することによって、結社本来の道徳的、博愛的目的を破壊してしまった。

 

ブナイ・ブリス(B’nai B’rith)結社

 

 フリー・メイソン結社内にはユダヤ人だけに限定されたユダヤ系秘密結社ブナイ・ブリスがある。

創立 1843年ニューヨークのヘンリー・ジョーンズ

目的 ユダヤ人結社員の団結と相互扶助、ユダヤ人の利益の速やかな達成、ユダヤ排撃運動の防止。

ユダヤ排撃運動の防止」は1913年ADL(反誹謗同盟:Anti Defamation League[of B’nai B’rith])として分割。

現在の本部所在地―米国シンシナティ

支部の所在地 世界各国に千以上の結社がある。

ユダヤ人世界征服の陰謀書―シオンの議定書(プロトコール)