今日の共産主義 45の目標38

✔38. ある種の逮捕権を警察から社会機関に委譲させよ。全ての素行問題を精神科医しか理解し、治療できない精神障害として扱え。

社会的機関や児童保護活動は社会に於いて価値ある役割を担っているが、彼らに警察権力を付与することは、彼らをして社会の最も身近な次元で化け物にならしめることが大いにある。活動によっては人間の尊厳、道徳の規範に違反し、警察の方がよく訓練され、処理できるはずの過熱した状況に大混乱を起こしてきた。しかも二人の医師の署名を以って市民を逮捕、投薬の処置、決められた時間の事情聴取もなく監禁することを許している州もある。この様な虐待はそれが起きたところでは法的な問題となっているところもある。目標38は何年も前にその達成を見たが、虐待があった時は適切に抗議が為されている。

 

【ブログ主の感想】

 今でも(と言うか最近になって)一部のリベラル精神科医*は、保守的な考え方を一種の精神異常と決めつけていますね。例えば、脳科学者(似非科学だろ!)のM氏とか、精神科医のK 女史など、ツイッターの左翼界隈をにぎわしている方々。まともな精神科医もいらっしゃると思いますのでこれ以上控えますが、そのような考え方の人々こそ、社会改造主義を標榜している、或いはそれに親近感を抱く人々ではないでしょうか?

日本ではこの目標は幸いにもあまり達成できていないようですが、然しそれは逆に日本社会がそれ以上に無政府主義的に、或いは放任になっているだけなのかもしれません。そう考えると一概に「幸い」とも言えないかもしれません。

一方で、SNS の世界で言論の自由が奪われつつあります。それも左右全ての極端な議論であればいいのですが、何故か保守的、国家的民族的論調だけが狙い撃ちされています。これはある意味で、SNS の会社が人々の自由を作為的に奪う、一種の警察権力を持っていることを意味しますね。

 ところで、ニューヨークのブルックリンでは、警察以外の「モスレム共同体パトロール」と言う組織がイスラム教徒の居住地域を警戒しているのをご存知ですか? この組織はロンドンで起きた憎悪犯罪に恐れを感じたイエメン出身の人が始めた、と言う触れ込みですけど、シャリア法による警察活動をしているのではないかという疑義があります。シャリア法はイスラム法であり、米國の法律ではありません。この様な組織が警察に代わって権力を揮(ふる)う事を米國内で認めるわけには行きませんね。でもニューヨークタイムズの記事によると、「彼らがアメリカの警察権力を乗っ取ろうとしている、と言うのは単なる嘘の継ぎ足しだ」と、この組織を擁護しています。
https://www.snopes.com/fact-check/muslim-community-patrol-nyc/

スクーセンの予想していなかったようなところから、逮捕権が警察権力以外の組織に委譲されているのかも知れません。恐ろしい事です。

 

*精神科医になる人は、恐らくフロイト精神分析学から出発した医学なのですから、(どれだけそれを信じているかにもよりますが)要するに唯物論者であり、人間の精神を主に制御しているのは性欲とそれに伴う脳内の物質交換だけで、精神活動、霊や魂や業(ごう)或いは道徳による部分は希薄である(或いはない)と見ているでしょうから、特別にリベラルでなくても自然とリベラルになるのかも知れません。

 

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