今日の共産主義 45の目標29

✔29. 不充分、時代遅れ、現代的必要と歩調が合わない、汎世界的土台で国家間の協力の障碍となる、として、アメリカの憲法の信用を貶めよ。

「生きている」「順応性がある」憲法は、二世代に亙って学界で支配的な見解だった。殆ど全ての進歩的政治家は憲法を時代と共に変えなければならない「生きた文書」と宣言していた。それによって彼らが意味したのは、それが粘土として残る以上、進化し、柔らかい粘土の塚の様に多数政党が欲する様に形を変えられるままにしておくことを容認しなければならない、と言う事であった。これらの議論の中で答えられたことのない問題が「憲法の中でどの権利が時代遅れか?財産権?言論の自由自衛権?婚約?著作権?代議員? 政治家に選挙で投票して当落を決める権利?好きなように付き合う権利?自由意思?試行・購入・販売・失敗の自由?これらの中で今時代遅れなのはどれ?これらの全ての権利を王様のような統治者に奪われることから保護してくれる憲法上の政府の構造はどう?」

憲法を再生しようとするこの努力から来た全ての変更により、政治権力は人々から引き離され、雄弁で説得力のある指導者の手中に収まってしまった。

 

【ブログ主の感想】

 日本でも近年、憲法を変える、ではどの部分をどう変える? と言う愚問が取り沙汰されていますね。でも間違ってはいけません。日本の憲法はディープステートが日本を支配し、やがては日本國を解体・消滅せんがためにアメリ共産党が日本に押しつけた憲法です。そこには自衛権も外交権も、はたまた國體の要である天皇陛下や皇室の永続性についても有耶無耶にしか書かれていません。

米國憲法は、昨年のカヴァノー判事の認証を巡る上院の議論でよく理解しましたが、法律の最上部に位置し、特に米國の場合は州の自治権が強いので州法の上に位置するという立場もある為、原則を曲げてはならず、また、その解釈も全ては過去の判例を基に成り立つもので決して個人のその時代の勝手な解釈によってはならない、と言う厳密な規則が暗黙の裡に存在します。これは、フランス啓蒙思想・社会契約論に反発して英国の18世紀に起こった保守主義の伝統による祖先から受け継いだ慣習法の遵守と言う重い原則の上に成り立つ、とされる法律論です。

然るに、今の米國進歩主義・リベラルは、これを自分の勝手な理屈で書き換えようとしており、憲法を変える事無く、我田引水に解釈を変えて、社会主義を実現しようと目論んでいます。

そして、日本でも(何度も言うようですが日本ではこの本に書かれているありとあらゆる改悪が既に戦後すぐにアメリ共産党によって押し付けられているのです)憲法を勝手に解釈し、無辺大の自由を提唱することによって更なる國體の破壊を推進しようとする勢力がもう数十年も政権を担っています。それに司法も特にここ三十年の間にすっかり狂ってしまいました。本より日本の國體に合わない狂った憲法を更に曲解して國を壊そうとする試みは國民が決して許してはいけない事であり、我が國の國體を復古する為にも現憲法は早急に破棄しなければなりません。

そして、この目標29に書かれていることは日本ではすでに大日本帝國憲法の破棄によって達成されている、と言う前提で、ここで解説されていることは、大日本帝國憲法について考える上の参考にしなければなりません。

要するに、私が言いたいのは、憲法とは祖先が守って来た道徳的慣習であって、立派な法論理体系でもなければ、今のリベラルが言うような、人民を國の横暴から保護してくれる「國の政体を制限・監視するための法律」でもありません。我々国民の大半が祖先がやって来た様に、朝起きて神棚に手を合わせるなら、それも立派な憲法なのです。

それを重々考えてほしいものだと思います。

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