今日の共産主義 45の目標32

✔32. 教育、社会機関、福祉計画、精神などの文化のあらゆる部分を集中管理するどの様な社会主義運動も支援せよ。

アメリカの中央集権化した統制に於いて新しい試み(企て)がワシントンD.C. で毎日のように起きている。この様な企ては最早監視されることも抗議されることもなく、寧ろ日々の営みで普通のこととして通常受け容れられている。数十年も政府の様々な規制部局が法律の重みをもつ新しい規則を作って来た。元々の憲法はこれを禁止していた。憲法は政府の三機関の間を明確に区別し、曖昧な用語を使うことなく「全ての立法的権限はここに議会に委ねられることとする(中略)そしてそれは上院と下院によって構成されることとなる」と記述していた。[1]

憲法は議会に対してその立法の権限を行使する権限を執行機関や他のいかなる機関に委譲する権限をも与えていない。ジョン・ロックが述べた様に「立法府はその法律を作成する権限を他の手に委譲することは出来ない。何故ならそれは當に人民から委任された権限である以上、それを持つ者は他にそれを渡すことが出来ないからだ。[2] しかし乍ら、これが當に起こったのである。

目標32を達成する行動と工作は今日、殆ど連邦政府のあらゆる層、側面、執行面で深く確立されてしまっている。

 

[1] U.S. Constitution, Article I, Section 1.

[2] John Locke, Two Treatises of Civil Government, II, p. 141.

 

【ブログ主の感想】

三権分立、と言う言葉を聞いたことはあるでしょう。

行政は、法律に従って政府を運営し、その法律は立法が作る。そしてその法律に違反していないかどうかは、司法の判断に委ねる。

残念乍ら、日本では全く実行されていませんね。今日本で法律を提案して作っているのは99%まで行政府と役人です。別に、役人はその爲に居るのですから、役人が用意することは構わないですが、問題は、その音頭を取っているのが行政そのものだからです。

恐らく今の日本で、立法の主役たる衆院で、法律を作ることに精通している野党議員は殆どいないのではないでしょうか?否、恐らく野党議員の殆どは、今の法律は資本主義を守る為のものなので、自分たちは守る必要がないと思っている様にすら思えます。

ところが、そのような輩が、こと憲法にいたってはほぼ100%今の奴隷憲法で良しとします。それは、今の自民党も含めて議員の大半が、共産主義の洗礼を受けた世代で、「いつかは世界は全部共産主義になる」などと言う寝言を未だに心のどこかで信じているからだとしか思えません。

未だ戦前の教育を受けた世代が50代、60代で健在であった頃、(つまり、1930年までに生まれた人が60歳、単純に計算すると1990年頃まで)は、その世代のほぼ100%の人が何らかの形で教育勅語で示された目標を心の片隅にずっと持っており、そういう人たちが下らないリベラル意見に対して先輩として窘(たしな)める役割を果たしていたのではないでしょうか?その抑制が完全に外れてしまったのが、平成の時代ですな。しかも折悪しくソ連が崩壊したので精神的に油断が生じたのでしょう。

閑話休題

行政府が勝手に法律を作る、と言うのは、アメリカでは実は独裁の一形態とされます。日本では能力的に議会が無能なので、必ずしもそうは言えませんな。しかし、文化の違いがあるので一概には言えませんが、アメリカではあくまでも法律を作るのは議会と言う前提です。だから、今問題になっている南のメキシコ国境問題でも、トランプ大統領は何度も「議会の諸君にこの問題を終わらせる法律を作って頂くことをお願いする」と繰り返しています。それは、勝手に行政府が規則を作って運用することが憲法に抵触することを分かっているからです。(ところが米ミンスはハナからトランプの言う事を聞く耳は持たず、トランプ憎し、で全く協力しようとしません。民主主義の破たんでんな。)

ここでスクーセンが警告していることは、実際に起こっていることは米國でも日本と同じで、行政が規則を作ってそれを運用しており、それはつまり、権限の集権化であり、結局のところ、それが右寄りであろうと左寄りであろうと、憲法違反だと言う事です。そして、逆に左寄りの人間がそれを利用して行政をどんどん共産主義の目標の実現を達成してきたことです。一方で、今はそれを逆に利用して移民法などを改正しないミンスは當に共産主義の翼賛会でんな。

さて、日本では、下らない奴隷憲法が同じことをしているではありませんか? 改正しようにもできない。何故なら、立法が全くそれをしていないからでんな。

諦めまひょ!無理ですわ。この奴隷憲法は廃止しかありまへん。

一方で、憲法違反の疑いのある外人の参政権などが遠慮会釈なく議題に上る...また、問題が指摘される帰化人の被選挙権なども無視され続けている。

全て共産主義の浸透が悪いのです。今一度、既に目覚めた人も目覚め直す必要があるのではないでしょうか?

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