ドイツ悪玉論の神話058

しかし猶太人の記者は、独逸で起こったことに対し、常に最も悪意のある不吉な解釈をした。猶太人ジャーナリストのウィリアム・シャイラーは、例えば、「ベルリン(五輪)は、単に(独逸の)世界への脅威と人種差別主義と軍國主義を隠すためのギラギラの見世物だ。(中略)私は、ナチスがその宣伝工作に成功したと思う。まず、ナチスはこれまで経験した事が無いくらい贅沢な大会にし、これは、運動選手に強く訴えた。次にナチスは一般の訪問者、とりわけ大きな実業家(投資家)にとても良く体裁を保った。」と書いた。最も良い意図で、しかも最上級の賞賛に値する独逸人の活動に対して、シャイラーや他の猶太人記者は、ただの、「体裁(Front)」と観たのだった。

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1936年のオリンピック開会式に臨むヒトラー



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ベルリンのオリンピック競技場

 

この時の猶太人の宣伝工作は、独逸と國家社会主義者を誹謗し、信用を毀損する事を意図しており、実際の出来事の正確な像を映し出す事ではなかった。あらゆる出来事が猶太人の新聞により、故意に、実際にそれが意味しない何かを意味する様に捻じ曲げられた。ヒトラーと國家社会主義者全てのあらゆる言葉と身振りは、否定的な印象を創作するために故意に間違って紹介された。悪意に満ちた、不吉な動機があらゆる証拠に帰せられた。ヒトラーが、礼儀正しく、思いやりに溢れた政治家らしく振舞うと、猶太人新聞には、ヒトラーが「偽の顔を被っている」、「ヒトラー自身の冷笑的な目的の為に冷笑的に世界の輿論を操作している」と報道されたのであった。

1936年のオリンピックを巡る事情について今では既に知られているにも拘らず、特にヒトラー自身の個人的な品行について猶太人の作家と歴史家は、今日に至ってもなお、同じ1930~40年代の古い宣伝工作の嘘を持ち出して書き続けている。

 

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シャーリー・ポヴィック(1905.7.15-1998.6.4) ワシントンポストの猶太人スポーツ記者


これの良い例が、ワシントンポスト紙の猶太人スポーツ記者、シャーリー・ポヴィックが1996年の7月6日に書いた記事、見出しが、「ベルリン1936年、オリンピックにおける臆病な年の勇者の業績」である。記事は、ベルリンオリンピックから60周年を記念して書かれた。(書いておく価値はあるだろうが、ワシントンポスト紙は猶太人所有の新聞社で、1930~40年代は、國際猶太の独逸に対する誹謗中傷運動の熱心な一味であった。ワシントンポスト紙は、同時にベルリンオリンピック参加拒否運動の仲間でもあった。)ポヴィックは、その記事の書き始めに「アドルフ・ヒトラーが、従順な米國のオリンピック役員と卑怯な米國陸上コーチの支援により、ナチの宣伝工作の病的な見世物に仕立てたのが、1936年のベルリンオリンピックである。そこでは卑怯な米國陸上競技コーチは、ナチの従姉妹の様に4x100メートルリレーのチームからたった二人しか出ていない猶太人選手を外した。そしてこれは、米國の勝利した黒人オリンピック選手に対するその勝利の中でのヒトラーの冷遇についてである。」

ポヴィックの1936年オリンピックベルリン大会の記述は、眞實の話が知られた現在の見方からすると、単純に驚きである。この記事で彼は繰り返し、「猶太人選手が外されたのは、ヒトラーを宥(なだ)める為だった」と言う嘘を吐いている。そうではない!二人の猶太人選手が外されて代わりに二人の黒人選手に替わったのは、黒人選手が彼らよりずっと強かったからだ。彼は、独逸は独逸の猶太人をオリンピックに参加する事を許さなかったと書いている。これは大嘘だ。例えば、猶太人女性ヘレン・メイヤーは、独逸フェンシングチームの一員だった。彼はまた、ヒトラージェシー・オーエンスや他の米國黒人選手を冷遇した、という嘘を繰り返している。彼は、ヒトラーが「既に心の中で600万人の猶太人を殺害していた」と馬鹿げたことを記述している。この記事でポヴィックは、米國のオリンピック委員会会長、アベリー・ブランデージを 卑怯にもオリンピックの参加拒否運動に加わることを拒否した、と非難している。ポヴィックは、米國の著名なカトリックプロテスタントの個人・団体が猶太教の個人・団体と同様に、また労働組合や市民団体も声高にオリンピック参加拒否を要求していた、と主張している。これは事実ではない。オリンピックの参加拒否運動は、純粋に猶太人の運動であった。カトリックプロテスタントは一切関係なかったし、支援もしなかった。労働組合は支援しただろう。しかし、労働組合は、完全に共産主義猶太人に支配されていた。ポヴィックは、記事の中で独逸が米國の黒人選手に屈辱を味わわされた、と記述している。現実には、米國の半分以下の人口しかいない独逸が89個のメダルを獲得し、56個獲得の米國に勝利したのであった。

ヒトラーと國家社会主義者は、1945年に打ち負かされ、破壊された。にも拘らず、半世紀も後になって、未だに馬鹿げた猶太人による反独逸宣伝工作戦が、衰える事無く、続けられているのである。ポヴィックの記事は國家社会主義時代に猶太人支配のメディアが吐き出した、真実の言葉が一切ない露骨な反「ナチ」宣伝工作の反復なのである。この記事は、完全に実際に起こった出来事を間違って特徴づけたが、しかも、彼の手になるこの出来事が、1936年のオリンピック大会の公式の歴史となったのである、子供たちが学校で習う、公式の歴史に。

(次回よりアンシュルス「独墺統合」です)

 

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