獅子と鷲
秘教主義の結社と特にアテン信仰者に最も悪用された記号の一つは獅子の記号である。この記号は、それが猶太キリスト教の王家の背後で動いている支配者アテン信仰者を表すので、今日では普く国家の記号である。
猶太の部族の獅子―アテンのカルトの主要な寵児。ユダJudah(Yahudから)と言う言葉は、「後継者Heirs」を意味する。獅子はヘブライ語では示唆的にアリAri(アリアン)である。 |
アクエンアテンとアテンのカルトの子孫に使われた、普遍的「国家」の印 |
(獅子がモチーフの他の例)
左:ニューヨークの国際関係(CFR)の本部の玄関は、太陽光線と獅子の頭があしらわれている。細かいことであるが重要なことは、この明らかにアテン信仰者の記号がダウニング街10番地の英国政府の本部のドアにも使われていると言うことである。
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この得体のしれない、印象的な記号に関する真実は語源学的証拠により明かされる。エジプト語で獅子はアルAr或いはアリAriである。この言葉とアリアArya或いはアリアンAryan(我々が示すように、人種でなく階級 ―霊的階級― を指す)は殆ど違いがない。それは単純に知的な、神秘主義的な社会的地位を表す。古代に於いて最高の階級は世界中に存在した偉大なドルイドの学寮を卒業した者であった。可能性として獅子の像は、牡鹿(エジプト語でAyirである)や鷲同様、そのような学寮の建築物を飾っていた。我々には確証は持てない。何れにしても獅子の記号は純粋で高貴なものを表した。付け加えて、エジプト語で英雄は獅子に似ている。それは、aaraarであり、その発音は「アリア」や「アリアン」に似ている。古代アナトリア(トルコ)のヒッタイトはアリアンであったが、「鷲の街」として知られる首都があり、その主な特色は巨大な「獅子の門」であった。
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女神バラタナBaratana(ブリタニア/ブリテン)とアリアの獅子。「スウェーデンSweden」はSveaから来た語で、それはバラタナのようによく王座の傍らにアリアの獅子と共に座像が描かれる守護の女神の名前である。
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アイルランドの神話では若い太陽王ルグLugh(獅子)が馬で駆けだして自分の人々を守ろうとフォモリアンFomorianの巨人である悪の目のベーラーBalorに立ち向かった。ルグは戦うために馬で駆け出しその光の放射のために集結した軍隊は太陽が西から昇ったと思った。ヌアダNuadaの助言者で、力持ちのルグの称号は「すべての技術の親方」と言う意味のSami-Ildanachであった。ベイラーに向かって馬を進め、ルグは相手の巨大な敵を投石器(ぱちんこ)で撃った石で殺害した。このルグの話はユダヤ教の起こりより遡り、完全に後の神話拡散者が、ブリテンとローマでいと高き王座に居るセト-アテン信仰者の命令で物語に取り組んだ剽窃の偏向を描き出す。彼らが書き直した改作はダビデとゴリアテの話としてサミュエル記に伝えられ、現れる。真実はそれでも、我々がゴリアテの名前がGathやGothの崩れたものと気付き、所謂ペリシテ人が丁度それ ―つまりその地域に千年も住んでいたゴート族の-アリアンであると気付けば、一瞬見えるのである。(詳しくはこちら:http://www.irishoriginsofcivilization.com/l-a-waddell.html)
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ルグはアイルランドの偉大な獅子であり、偉大な英雄であった。ロンドンの聖パウロの聖堂はルグの一番の神殿の上に建てられた。ロンドンの名前はLLud’s Dun、つまりルグの町から来ている。ロンドンのラッゲートLudgateは今でも太陽王の名前を崩れた形で残している。ウェールズでは彼はLlewで、Lugos、Lugal、Llud、Lew、Lewis、Lui、Louisなどとして世界中でも知られている。彼は明確にアーサー王伝説のサー・ランセロットSir Lancelotの背後の霊感であった。霊的に彼は神聖な言葉で神の意志であり、真直ぐな槍か剣のように前に進む、Logosを表している。ルグは悪の力に立ち向かって勝利するすべての大胆で若い英雄の原型であった。(ルグの伝説はこちら:http://www.sacred-texts.com/neu/celt/cml/cml11.htm)
ルグはギリシャのヘラクレスとヒンドゥの英雄サヴィター・プルトゥパニSavitar Prthupani(大きな手の神)とユディシュティラ(ヒンドゥの左利きの射手)に類似している。そして、旧約聖書のサウルもまた大まかにルグを土台としていると信じられる。サウルはもう一人の槍投げであった。エジプトのファラオもまた獅子の狩人で槍投げであったと言う着想はアイルランドのルグの神話が土台であると思われる。ファラオは、戦争、熟練、狩り、太陽に密接に繋がるこの神に関して自分達を様式化したように思われた。
「地上には、パンドゥ*の息子、至高の武器の達人、左利きの射手のような戦士はいない。ガンディヴァの天の戦車では弓弾きは神々に護られる。誰も彼を倒すことは出来ない。汝の心を戦争に向けてはいけない!」
*インドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場するクル王の名。
―「ヴェーダ」
ルグの聖職者の構成員は良く集まり、恐らく中東、バビロニアから遠からずのところに住んでいた。彼らは古代カルデア人Chaldeansやアモリ人Amoritesと関連していたかも知れなかった。何れにしても彼らの存在は旨く隠された。彼らがレウィアンLewians或いはルヴィアンLuvians―元々のレヴィ族Levitesであった。後のユダヤ教が引き出した思想の全て、でなくても殆どがその外観や脚色に関係なく、彼らの伝統からであった。(彼らは旧約聖書に所謂シロナイトShiloniteの聖職者として登場する)
アメリカと世界に於けるドルイド教の記号
「デイヴィース大尉とフリントシャーのハウコードンのロバーツ中尉を拠りどころとして、ウィリアム・ペンの日誌の中のMS.の書き込み?から、有名なオーウェン・ピュー博士Dr. Owen Pugheに集められた証拠から、イリノイ、マドカウテ、パドウカス、マッドインディアン[1]の部族はウェールズ語を話したこと*がわかっている。」
―W・ウィンウッド・リーデ著「イシスの仮面」
[1] Mud Indian:泥のインディアンはミスリー川が氾濫したときだけカヌーで現れたことからこの名がある、現在のフィラデルフィアの北西1300キロに住んでいたと言われる部族で一般的にAsguaws又はAsguaw民族と呼ばれた。
*アメリカ原住民がウェールズ語を話したことと呼応する「マドックの冒険」なる伝説がウェールズにある。その伝説によると、12世紀後半父王の死後混乱したウェールズを去って海の向こうに平和の國を夢見たマドック(Madoc/Madog)が長い航海の末にアメリカに渡り、移民となる人々と共に働き、町を作り、住み心地良い環境を作った。しかし、マドックはこの土地のことを故郷の人に報せるべきだと思い、幾人かの仲間とウェールズに帰り、今度は十艘の船に多くの男女と家畜・種などを積み込んで出港した。しかし、その後、マドックが帰ることはなく、歴史の中に消えてしまい、その後どうなったかは誰も知らない… これは、1838年発行のカナダの歴史と説明(History and Description of Canadas)と言う報告書にある長い脚註に載っている話を燈照隅が纏めたものです。
「アイルランド人のアメリカに渡ったことや、コロンブスの時代を数世紀も遡る米大陸との常習的な通信があったことに関する伝説や伝統は数多くある。我々は心して、アイルランドがフェニキア人に植民地化されたことを思うべきだ…8世紀に生きたアイルランドの聖人ヴィジャイルVigileが反対側の土地の問題について異端を唱えたことで教皇ザカリーに非難された。最初のうち彼は手紙でその告発に対して教皇に返事していたが後にはローマに自分で出向いて自身を正当化し、教皇にアイルランド人が大西洋を隔てた世界と連絡することが習慣になっていたことを証明した。」
―イグナティウス・ドネリー
数多くのキリスト教徒と猶太人がアメリカが「新しいイスラエル」であると信じている。メーソン結社は特にこの神学的考えを広めることを好み、今日では教会の説教壇から、勿体ぶって話す福音伝道者とその知識の及ぶ範囲で詳しく説明されるのである。著者が示すように、「イスラエル」は単なる暗号である。それは元々はエジプト、アイルランド、パレスチナ、そして世界の賢者の星の神秘の高い秘伝を受けた人物を指した。その後その言葉は、その子孫が聖書を書くことを(聖書を実際に書いた部族に)委ね、古代の歴史を書き換えて自分たちの起源を隠し、同様に古代の様々な国家民族や部族や宗派も隠してしまうために(聖書を実際に書いた部族に)資金提供した所のアテン信仰者の宗派(カルト)に取り入れられた。
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楯と旗の13の条(縞模様)は最初、ラッセル財団と悪名高きスカル・アンド・ボーンズ秘密結社の援助の下に合衆国で運営された英東インド会社により使用された。(これについて詳しくは、アンソニー・サットン、ジョン・コールマン博士、ユースタス・マリンズ、G・エドワード・グリフィンの作品をお読みあれ。)
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左:合衆国国旗。右:英東インド会社の旗。赤・白・青の色は「王様の色」として知られる。つまり、合衆国は実際は英王家の領地なのであろうか?
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アメリカ合衆国は矢とオリーブの枝をその鉤爪に持った鷲で象徴化される。セム系部族の民族移動の公式な話を買いかぶる学者にとってはこの記号はマナセの猶太部族がその由来である。一ドル札の鷲の頭の上にはダビデの六点星がある。「キャンプ・デービッド」と言う言葉は古代イスラエル人又はアテン信仰者の記号の正典から来ている。
英国の王や女王がその上で戴冠式を行う戴冠式の石は、(預言者)エレミヤJeremiah自身と共に英国に来た、と考えられており、それは、梯子を上って天国に行く夢を見たヤコブが寝ていた、と言うべテルの石以外の何物でもない。英国の王と女王はダビデ王の家の管理者として統治すると言われ、「ダビデの種」と言われる。英国女王の矛に現れ、ビザのクレジットカードの飾りに現れる鳩もまた、鳩が記号であるダビデの家(Doved)を指すものである。
ローマの枢機卿たち、それに教皇自身がヤムルカ(猶太のフチなし帽)を冠っている。昔日の修道士は髪の毛を剃って剃髪するか、輪状にして彼らの秘密の神セト(土星)を表した。現代の聖職者たちも今でも黒い着物に首の周りに白い襟を着けてセトの輪を象徴している。(猶太人の土曜日つまりSaturn’s Dayを拝む。)
キリスト教美術に於いて我々は「光輪」が太陽を表しているのを見るが、それはまた土星の輪をも表わす。教会の鐘は参拝の合図に鳴らされる。然しながら鐘(Bell)の言葉はバールBa’al或いはBel、古代世界を通じて崇拝された古いフェニキア又はアイルランドの神から来た。
ドルイド教の月桂樹の葉の飾りを持つ国連の旗。オーク(樫)の葉のように、月桂樹はドルイドには神聖であった。オーク(樫)の葉の意匠は合衆国の(大統領執務室の)オヴァル・オフィスのカーペットやあらゆる主要国の軍の記章に見いだされる。合衆国騎兵隊はオークの実と交叉した剣を纏った。ナチスは三つのオークの葉の意匠を使った。仏露の士官はオークの葉の飾りを襟や帽子に現わした。 |
ソビエト連邦の「共産党」の旗。この旗はメーソン(或いはドルイド)の記号を示す。ハンマーはソビエトの造船所のハンマーではなくソビエトの社会実験の担当をするフリーメーソンの領土のものである。それは有名なメーソンの槌である。それと小鎌、それも貧農の小鎌ではなく現代メーソンのそして古代ドルイドの小鎌である。星はメーソンの五芒星。赤の背景もまた示唆的である。 |
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ソビエトの小鎌はまた、「G」の文字の様式化したものである。
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米国マサチューセッツ州の全米メーソン本部の壁画。ハンマーと定規(様式化された「G」)とアテン信仰者の太陽光線に注目しよう。
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「ユニオンジャック」(ヤコブから)―ヤコブは神により「イスラエル」と改名されたことになっており、12部族の父であった。然しながら、ヤコブは、 ―ダビデやソロモンのように― 太陽を表す。幼児の歌に「jack be nimble, jack be quick, jack jump over the candlestick」と言うのがあり、これは太陽が天の極を過ぎることを指す。ジャックとジルが「丘を登って」行くと言うのも同様で、暗号的に太陽(Jack)と月(Jill)が黄道の北側の弧を過ぎて秋と冬に「落ちてFall」行くことを指す占星神学の道具である。英国の「ユニオンジャック」は実際には「ヤコブ」の(連合)、であり、太陽(或いはアテン信仰者)の連合を意味する。この旗の記号は第二巻の第41章「緋色の糸」でもっと網羅的に探究している。 |
アルスターの旗(北アイルランド) ―ダビデの星、王冠、赤い手があしらわれている。これらは悉くドルイドの記号であり、猶太のものではない。エジプトの専門家ラルフ・エリスはこの赤い手は、お決まりの赤い手袋を着けるのが好きであったアテン信仰のファラオアイAye(またはAya)が土台である、と主張する。我々はこの考えに同意する。何故なら、アテン信仰者は、アクエンアテンの追放後、所謂「ミレシアン」つまりミルの子供たちの形でアイルランドに到達しなかった。ラルフ・エリスによると、赤い手は、アクエンアテン、スメンクカーラー、ツタンカーメンの王位の裏の智嚢であったファラオ・アイの個人的な記号である。
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新しいEUの旗。12の星が青の地にあしらわれている。明確に黄道の記号である。EUの長が加わり、ウィンザー王家とそのヨーロッパの同類(ゲルフGuelphやザクセン・コーブルク・ゴータの家)に支配された國、ベルギーのEU本部の13番目の席から職務を行う。13はアテン信仰者の龍の宮廷の数字である。 |
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所謂「ダビデの星」或いはもっと正確にはダビデ達の星、ダビデは複数形。元々、猶太教が起こるまでは六点星はアリアンの聖職者の記号であった。
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多くのすぐれた本が公的・政治的分野に於いてオカルトシンボリズムの魅力的な課題について書かれて来たが悲しいことに多くがその(真実の)暴露に於いて充分な域に達していない。驚くほど危機的に、歪曲のための作品も継続している。今日の宗教界や政界に於いて、ドルイド教-古代イスラエルの真実の話が決して普通の猶太人や非猶太人に確実に届かないように策謀している者が多く存在するのである。