ドイツ悪玉論の神話036

猶太人のマルクス主義理想郷の計画

ヒトラーナチスが、西欧キリスト教文明の基盤と考えた独逸を その独逸人の國民的神話で復活しようと勤しんでいた頃、ロシアでは猶太人が伝統的ロシアのキリスト教文化を破壊することに勤しんでいた。更に、猶太人に率いられた共産主義者が國(例えばロシア・ハンガリー・スペイン)を乗っ取ったときに真っ先に先導した計画は、キリスト教会の根絶の試みであった。彼らは、(猶太教シナゴーグは見逃した一方で、)司祭、修道女、修道士を何千人規模で集めて射殺し、その後教会や聖堂を焼き払った。ヒトラーと國家社会主義者は猶太人共産主義者を西欧キリスト教文明の破壊者と考え、そして、共産主義を最終的に破壊することに身を捧げた。

今や、ロシアを支配していたこれらの猶太人マルクス主義者の「共産主義」が夢見ていたこと、そしてロシアに -出来得ることなら全世界に- 押しつけたかったことは、厳密に理論的空論の(つまり全く実証されていない)カール・マルクスが想像した体制 -それは、全ての社会、全ての経済、そして全ての政治が結合した、一つの完全な、階級のない、文化のない、政府すらない体制、完全な社会的経済的平等を以って生産の経済手段全てを共有財産とする(つまり、現実には國有化する)ことを基盤とした体制、それは、究極的には、政府を必要としないで(自律的に)運営される体制であった。カール・マルクスフリードリヒ・エンゲルス(どちらも猶太人)は、このユートピア(理想郷)の夢を実現するために世界中で暴力革命を鼓舞する事を目的に「共産党宣言」を著した。マルクス主義の理論は、革命による政権転覆とブルジョアの破壊、続けて準備段階として「プロレタリアートの独裁」と呼ばれる社会主義を求めた。マルクス主義者の最終目標である純粋な共産主義がそれに続くであろう、そしてそれは理論的な統治無き階級無き社会が完全な秩序の下で出来る「國家無き状態」になるという。

この思想について今日的視点から、或いはいつの時点でも、注目すべきことは、それが明白に明瞭に余りにも馬鹿げているので、知識があり教育を受けた人々がこれを信じて疑わないのは、単に想像を絶する驚きであるという事だ。しかし、共産主義への信仰は、これらの所謂「知識人」に限られていなかった。マルクス主義共産主義は猶太人の世俗的宗教となったのだ。共産主義は、猶太人の創作であり、それは猶太文化の集団主義から生まれ出たものであり、世界中の殆ど全ての猶太人にある程度一般的に受け容れられていた。明らかに共産主義には非猶太人の後援者もいたが、共産主義は猶太の運動であり、猶太人の創作であり、猶太人に指導され、猶太人によって流布したものである。全ての猶太人が信仰の仕組みとして共産主義を受け容れていた、と主張するのは正確ではないが、大多数は受け容れていた。

共産主義思想の明らかな欠点は、人間の天性を平然と無視する事にある。更に、常識をも無視する。人類は、単純に共産主義がうまくいくようにそれが要求する様には振舞わないのである。にもかかわらず、レーニントロツキー、そして他の猶太人、マルクス主義革命思想家と指導者はそれが使えると確信していた。それをするための鍵は、ブルジョワ階級を皆殺しする事だ、と彼らは言った。(ブルジョワジーは、彼らの目的にとっては、農民とプロレタリアート(労働者)以外の全てを意味する階級であった。)実際に共産主義を適用するにあたって、彼らは「社会主義」段階或いは、猶太人エリートの独裁よりも先に進むことは無かった。「プロレタリアート独裁」は、実現したことは無かったのである。

猶太人は自分たちの事を神に選ばれし人々で、先天的に周りに住む非猶太人よりも優れていると考えていたが、それでいて、何世紀もの長きに亙って自分たちが抑圧され、或いは非猶太人によって追放されてきた。この理由により、就中、彼らは極度の焼けつくような不正義と敵意の感覚を非猶太人のあらゆる階級、特に自分たちに威張り散らしたブルジョワジーに対して抱くに至った。彼らはまた、無知で迷信深い、ただ一心に宗教的なロシアの農民を見下していた。そして農民もまた、お返しに猶太人を軽蔑し、猶太人に対してポグロムを繰り返し行っていた。しかし今や國家の支配者となった猶太人は、ロシア民族を 征服した人々として、復讐する対象として扱った。恨みを晴らす、或いは復讐を求める(強く欲する)のは、猶太文化の基本的要請であった。「許し合う事」や「反対側の頬を差し出す」のはキリスト教の原義であり、猶太のものではない。

彼らの最終目的は、ロシアを改造して彼らが長年夢見た、マルクス主義の理想郷にする事であった。これら思想的にボルシェヴィキの猶太人は、ロシアの農民と労働者の大半を従順で文化のない、「新ソヴィエト人」として型にはめられる大衆と観ていた。それを通して、伝統的なロシア文化が根付いた人々 -つまり、君主、貴族、知識人、富裕層(まとめてブルジョワジー)同様にキリスト教オーソドックス教会- を排除することが出来れば、共産主義者の「地上の天國」をもたらすことが出来ると考えた。猶太人はロシア人ではなく、外人であり、彼らは、殺す意図の対象であるロシア人に対して親近感も思いやりもなかった。彼らは憎悪しか感じなかったのである。

これらボルシェヴィキの猶太人は、歴史上、最大の虐殺を爆発させた。モンゴルが行ったいかなることにも況して、そして、悪名高き「ナチス」がしたいかなることよりも千倍も悪質なことを。これらボルシェヴィキ猶太人の血塗られた狂気を描いたものとして、グリゴリー・ジノヴィエフ(本名:ヒルシュ・アプフェルバウム)が國際共産主義コミンテルン)の長として1918年9月1日のモスクワ「ドラスナヤ・ガゼタ(Drasnaya Gazeta)」の記事で次のように記している。
「我々は自身の心を残酷に、強硬に、不動にするであろう。慈悲が入らない様に、そして、彼ら(兵士)が敵の血の海を見ても震えることがない様に。我々は、その(血の)海の防潮門を緩くするだろう。慈悲も無く、寛容も無く、我々は、数千の規模で敵を殺すであろう。数万でもよい、敵を敵自身の血の中で溺れさせよう!レーニンの血(1918年暗殺未遂)、ウリツキーの血(1918年暗殺)、ジノヴィエフの血(1919年暗殺未遂)と、ヴォロダルスキー(1918年暗殺)の血の為に、ブルジョアジーの血の洪水を起こそう -もっと血を 可能な限りの血を!」

前章でも述べた通り、これら猶太人ボルシェヴィキは、有に4千万人の民族的・キリスト教徒のロシア人を殺害した。正確な数字が知られることは無いであろう。これは、余りにも悍ましいことで、他の欧州の伝統的支配階級を身震いさせた。何故なら、彼らは、同じことが自分たち自身の國で起こる可能性を見たからであった。このことは、敗戦後の未だ不安定で、しかも、欧州でロシアを除けば最大の共産党があった独逸で特に顕著であった。独逸共産党は、前述のとおり、78%が猶太人であった。ヒトラーと國家社会主義者が猶太人と共産党を独逸と西欧キリスト教文明にとって致命的な敵と観たことに一体何の不思議があろうか?

不思議なことは、英國米國は、そう感じなかったことだ。英米が、キリスト教徒の独逸を破壊するために、猶太人に指導された反キリスト教的、無神論的、共産主義ソヴィエト連邦と同盟したことにより、英米は、第二次大戦後の西欧文明の衰退を来たした重すぎる責任を負わなければならないであろう。

(次回はいよいよ國際ユダヤのドイツへの宣戦布告です。
 第二次大戦の欧州戦線の始まりはドイツのポーランド侵攻ポーランドの総動員)ではありません。
 それは大東亜戦争の始まりが真珠湾奇襲でないことと同じことです。)

 

次回 ドイツ悪玉論の神話037   前回 ドイツ悪玉論の神話035