文明のアイルランド起源 HPより02
著者の仮説(概要)続き
・キリスト教を記述し、設立した皇帝たちは彼等自身が、更に隠密のアテン信仰一派の外縁分子である太陽カルトの構成員であった。ローマのクラウディウス帝、ピソ元老院議員*、フラウィウス朝は、裕福で権力を持って居たサドカイ派とファリサイ派と密接にキリスト教の設立に取り組んだ。このアテン一派は平等主義派の教義と「ドルイド」的要素による、他の宗教の勃興を恐れた。競争相手を抑えて帝國の支配を強めるため、彼等は悪意的偽装をする(パウロやマルシオン**のような)律法学者や著作家に資金を与えて、多くの古代の太陽の英雄や神々を基にした彼等の「イエス・キリスト」を土台にキリスト教を創成したのである。聖書全体にわたる星の主題からも疑問の余地なく証明されている。然しながら、聖書の神 ―エホヴァ― は、殆ど全ての学界の歴史家が虚偽の主張をするのとは異なり、猶太の神ではないのだ。その神とは太陽カルトの神官とファラオたちの個人的な神であり、これらの人間自身が旧約聖書で暗号の裡に「古代イスラエル人」として言及されているヒクソスの貴族の末裔であった。(この古代イスラエル人(Israelite)と言う言葉は西方アリアンの神イサ(Isa)とその子孫、そして古代エジプトの王家の神であるアメン・ラー神から来たものである。)
*グナエウス・カルプルニウス・ピソは、ユリウス・クラウディウス朝の元老院議員。
**パウロは、黙示録を書いたキリストの使徒のひとり。マルシオンはポントゥスのシノペの司教の息子であった。 2世紀半ば頃、彼はローマに旅行し、そこでシリア・グノーシス・セルドに加わった。
・所謂、誤って名付けられた「猶太人」の、ローマのカエサルと皇帝たちの作戦を指揮した、陰謀共犯者はアテン信仰者であった。特に、彼等はメルキゼデク*(或いはアクエンアテン)の結社の指導者たちであった。彼等はファリサイ派とサドカイ派の高位で、シナイ山でその祖先が伝承したと主張する、所謂「口頭伝承」の守護者であった。この魔法使いの一派はゲオーニーム(Geonim/Gaonim)としても知られている。彼等はその身分を隠すために、「太陽の息子たち」を意味するフリーメーソンと言う言葉を使い始めた。メーソンの記号に見られる大文字の「G」はこの超極秘ルシファー信仰のカバルを表している。小文字の蛇に似た「g」は、このアテン信仰者とゲオーニームが属している蛇兄弟つまり龍の宮廷[1]を表わす。(この話題に関してもっと詳しくはこちらhttp://www.femaleilluminati.com/articles.html)
*メルキゼデクとは旧約聖書の登場人物で、『創世記』にて「いと高き神の祭司」、並びに「サレムの王」として紹介されている。
・ゲオーニームは今の宗教の「猶太人」とは何ら共通項はない。この種の用語と名前は、われわれが最初に想像する種類の宗派や信仰を指さず、古代の堕落した太陽カルト(ルシファー信仰者)から受け継がれた魔法使いのカーストを指す。英国の王室の構成員はたとえ彼らがプロテスタントの宗派に属していても古代猶太人(Judites)である。教皇とその司教・枢機卿たちは同様に、カトリック教に属していても古代猶太人(Judites)である。チューダー(Tudor)という言葉は、judge(判断する、判決する)やtutor(教える)それにTeuton (チュートン)と同じように、Juda或いはJudahに由来するものである。これらの事実はメーソン結社の構成員や他の猶太アテン信仰者の民族集団には知られている。彼等にとって宗教的な加入(属性)は殆ど意味がなく、単に世界中の情報を知らない大衆に対する偽装の役割をするに過ぎないのである。
・述べたように、アテン信仰はドルイド教とアメン信仰の堕落した形態と理解できるが、それは太陽信仰の神学を正しく考慮したものである。然しながら、アテン信仰は太陽信仰の正しい形態として導かれたものではなかった。そうではなく、それは純粋に都合の良い偽装によって打ち立てられた。これは、スキタイ-ヒクソス-古代猶太人が実際にはセト*信者であったからである。彼等はセトとセトの女性人格化したアペプ、巨大な蛇の姿をした冥界の支配者を崇拝した。この個人的崇拝の形態は元々星が起源で破壊的な彗星と南半球の星座、例えば南十字星に由来する。それはまた黄道と黄道帯の歳差運動*により地平線の下に沈む星の崇拝にもかかわっていた。セトの宗派は現在でも存在する。それは太陽神学と太陽カルトの影に隠れている。言い換えれば、猶太教とキリスト教は両方とも(古代のアテン信仰のように)ここで述べた古代の邪悪な結社を隠すために効果的に使われたのである。(詳しくはhttp://www.douglasreed.org/enemies-2.html)
*歳差運動とは、独楽(コマ)がその回転と共にその回転軸が振る現象と同じように、地軸の傾く方向が一定周期で回転する運動のこと。つまり、今は北極星の方向を向いている自転軸が少しずつ回転する現象のこと。
・アテン信仰の創設者(ヒクソス-セト信仰の活動の裏で)はファラオのアクエンアテン(アメンホテプ四世)であった。彼は猶太の歴史の中で暗号的にモーゼ、アーロン、アムラム、サウル、ソロモン、ザドック、メルキゼデクなどの偽名で言及される。彼は世界の作家や歴史家の98%が明らかに想像するであろうところの啓蒙家ではなかった。逆に、彼はエジプトを破壊し、その多くの驚異(の建築物等)を暴力的に破壊した誇大妄想であった。彼は終に権力を剥奪され、第18王朝の終末近くに国を追放された。研究者ラルフ・エリスが示したように、アクエンアテンの一神教信仰の起こりと太陽神学の質の歪曲は重要な天文現象と時を同じくした。その天文現象とは、太陽の牡牛座から牡羊座への黄道遷移であった。(これについて詳しくは第二巻を参照されたし)
・アクエンアテンのセト-アテン信仰者はヒクソスの貴族の構成員或いは所謂「羊飼いの王たち」であった。然しながら、著者の意見では、これらの論議の的となる王たちはスキタイ(若しくはゲール)を祖先に持つ者たちであった。言い換えると、彼等は西方の出身者であった。大災害の時代の間とその後、彼等の祖先(純粋なアリアン)はブリテン島から北欧・東欧へ逃れ、そこから更に東、シリア、パレスチナ、支那、日本、パキスタン、インドへと逃れた。スキタイは元々巨石文化のアリアンと共にあったが、その中には精神的道徳的に堕落する者もいた。今日、主要な歴史家や考古学者の少数は躊躇いながら西方「ケルト」(間違ってそう呼ばれている)は中東や遠東に定住したことを認めている。これは、これらの民族移動が歴史的に見て比較的遅い時代であったためである。それはおよそ紀元前600年からである。今の学界では誰も思い切って初期の巨石文化が西方から東方に民族移動したなどと認識することも受け入れることも出来ない。既に述べたようにこの考え方は「専門家」が慣習的にそして軽蔑的に無視する煩わしい問題の数々に繋がってしまうのである。
・今日の歴史修正者であるラルフ・エリス、ムスタファ・ガダラ、アハメド・オスマンらは、 ―コミンス・ビューモントやその他の孤高の天才たちに続いて― 所謂旧約聖書の「古代イスラエル人(Israelites)」や「古代猶太人(Judites)」はエジプト第18王朝の初期にエジプトから最初に追放され、そして、後に彼らの傀儡王アクエンアテンの治世に再び追放されたヒクソスのアテン信仰者に外ならないことを確認している。この点については著者は全面的に合意する。著者は更に、ヒクソスのアテン信仰者は元々西方からのスキタイであり、アクエンアテンの最初の妃ネフェルティティとその娘メリタテンはスキタイであったと主張する。イアフメス一世の治世(第18王朝の始まる直前)、ヒクソスの貴族たちが強制的に國を追放された。実際、イアフメスは彼等を上エジプトから追放した。上エジプトの富を維持して彼らは下エジプトで再結集したが、それ故に部外者、外国人、そしてのけ者(シャスやアピルなど)と烙印された。第18王朝の末期の王の一人であるアクエンアテン、エジプトの破壊者、は著者の意見では追放されたヒクソスの貴族に召し抱えられていた。ヒクソスはその支配した町で過ごした彼を幼少期から支配していた。彼によるエジプトの神聖破壊はイアフメスとアメニスト*の敵に対するヒクソスの復讐行為であった。アクエンアテンはその破壊行為に成功し、エジプトはその為に二度と元通りにはならなかった。彼以後の王の中でその過去の栄光に匹敵するほどの版図を回復できた王は居なかったのである。(これについて詳しくは本書を読んでほしい)
*原文:Amenist Amoneste? アメン信仰者のこと?
・追放されたヒクソス-アテン信仰者-セト信仰者は、この世から消えず、また「囚われの身」になることもなかった。彼等は超裕福で、世界中と通じる強大なつながりを持つファラオのような貴族であった。アクエンアテンの没後彼等の子孫は下エジプトで再結集し、そのエリート部分は結局のところ西方の彼らの祖先の故郷に移動して行った。彼らの目的は新しい帝國を創立することであった。彼等はそれを成し遂げた。ブリテン島から彼らはその多くの忠実な代理人をアテネ、ローマ、タニス(ナイルデルタ北東の町)、アレキサンドリア、ユダヤその他の地で支配した。ブリテン帝國は疑いなく太陽(アテン)の没しないアテン信仰者の帝國である(ユニオンジャックは実際、ヤコブの連合(Union of Jacob)の印である)。帝国の創設者と維持者は何世紀にも亘って計り知れない動乱を繰り出し、世界中で言い知れぬ苦しみを起こした。著者の作品は、これら気狂いの金権家たちとその反人類的事業の廃墟を暴露することに捧げるものである。この闇の一団(Black lodge)が正確に特定され、破壊されるまで、ありふれた政治活動や市政改革は実効性がないことが眞實なのである。
・西方へのヒクソス-アテン信仰者の帰還はアイルランドとスコットランドの年記に記録されている。これらは彼らの指導者ミル王に因んで、ミレシアンの名で侵略者の言及がある(ミル王はスコットランドではガテロス又はゲイテロスとして知られ、これが恐らくゲール(赤の他人)と言う言葉の由来であった。)公式にはミレシアンは紀元前600年頃にスペインからアイルランドに渡って来たと信じられている。然しながら著者はこれ等の日付が作為的に偽装されていると思う。このアテン信仰者の占領は恐らくこの公式日付より千年近く前に起こっている。この擬装が起きたのは、ゲール人のアイルランド侵略、ドルイドの抑圧、キリスト教の創立をローマの勃興(紀元前700年)以前でなく、それ以後の時代にするように歴史家が指示されたためである。著者が述べたように、ミレシアン(スキタイ)の祖先は元々アイルランド人であった。アクエンアテンとアテン信仰者の時代のはるか以前に、彼等は災害の時代の混乱を経験し、ヨーロッパと中東に移動したのであった。
・ドルイドを根絶することはミレシアン-アテン信仰者には困難であることがわかった。彼等は最後にはローマや各地にいたその代理人に手を貸すよう求めた。著者の意見では、アレキサンダー大王、ユリウスとアウグストゥス・カエサル、それに他のギリシャ・ローマの専制君主による帝国主義的活動は、ブリテン島に根を下ろした上級アテン信仰者により資金提供され、指示された傭兵活動であった。この同じブリテン島を根城にしたカバルは、ビザンチン(コンスタンティノープル)のキリスト教会にも資金融通し、最後にはローマにも資金融通した。キリスト教は今も昔もドルイド教のかけ合わせ宗教なのである。それは世界中で嘗て知られて尊敬されていた堕落していない学派を奪った(成りすました)のであった。更に、アイルランドのカルデアン(アテン信仰の)僧侶 ―ドルイドの人喰いの伝統の責任者― がブリテン島とヨーロッパのテンプル騎士団貴族の指導員となった。(メロヴィング王家のメロヴィー二世*とダゴベルト二世**はアイルランドで初期の教育を受けた。)カルデアン***は、テンプル騎士団とシトー修道会の子孫と共に、ドルイドの食人伝統の「保護者(保存管理者)」であった。これは、キリスト教の教理や印に異教の要素が見いだされる二番目の理由である。それで敵対勢力が後年、強硬路線の教皇主義と、アイルランドの所謂ケルト教会のような「グノーシス」的なものとの間、そして教皇主義とテンプル騎士団との間に巻き起こったのである。(テンプル騎士団繋がりについては以下を参照:http://www.femaleilluminati.com/article-2.html)
*Merovee II 不詳
**Dagobert II フランク王国の継承国アウストラシアの王。在位:675~679AD
***Culdean Culdee派のキリスト教。中世のアイルランド・イングランド・スコットランドの宗派。
・英仏独それにスイスのメロヴィング朝の構成員は今も昔もセト信仰のアテン信仰者である。シオン騎士団、テンプル騎士団、フリーメーソン、バラ十字団、イルミナティなどのような強大な秘密結社はエリートの王族たち(そしてその他ローマサークルや枢機卿団体などの捉えどころのない団体)の資金提供を受け、運営されている。その蔭の構成員はその血筋かイデオロギーに於いて古代の、セト信仰-ヒクソス-アテン信仰-古代猶太に関係している。これらの集団の構成員は「ルシフェリアン」或いは「光の君主」である。
・現代の支配の構造と所謂「New World Order(新世界秩序)」は、著者がその作品の中でその存在を暴露しているセト-アテン信仰者の専制者と半神半人の新構想である。会社法人や宗教の世界に浸透している記号の大多数はこのルシフェリアンのカルトを指し示す。彼等の「新世界秩序NWO」は過去の時代に於いて彼らが失った「旧世界秩序」に代わるよう考えられた支配の構造である。この魔法使い ―ゲオーニーム或いはエクシアルク(光又はアテンの君主と兄弟たち)のカルトは、政治的に、そして神学的に人類の支配を実行している。彼等が 植え付けた宗教は人類の感情を制御する役割をし、その反逆精神を萎えさせ(平和にし)、一方でその(植え付けた)政治組織は、人類に優越と権力の見せかけを提供する。肯定的社会変革と技術の進歩の奇怪な幻想を見せびらかされて、そして「アテンの光」により目くらましにされて、人類は心理的に束縛されたままになる。結果として、人類を自分たちの地政学的勝負事に於いて、習慣的に捨て駒のように扱う支配階級層の人物に対して人類は、どのようにしても決して脅威とはならないのである。
・支配の構造は、多くのキリスト教徒の陰謀熱狂者が主張するような、何か定義できない「謎の宗教」の継承者なのではない。彼等はキリスト教会の樹立に責任のある、同じ闇のロッジに設立された、秘密友愛団体(結社)の入会者なのである。であるから、秘密結社の働きについて暴露しようとするキリスト教徒は、大部分が自分たち自身の忠誠(信仰)に関する重要な事実に関して無知なのである。彼等は自分たちが属する当にその宗教が、秘密結社に財政支援し、指示を与える同じアテン信仰者によって創設され、財政支援されていることを知らないことにより、(既に)障碍を抱えているのである。アテン信仰者は、誤って情報操作された派閥がお互いに陥れ合いをするために、ずる賢く社会を分割した。「偽装敵対者*」が思慮なく彼らのシーソーに乗る**一方で、アテン信仰者の存在は隠されたままなのである。にも拘らず、今日知られているユダヤ教、新教(プロテスタント)カトリック教、イスラム教、そしてフリーメーソンはアテン信仰者の「団体」、或いは闇のロッジに造られたブランド「焼き印」なのだ。であるから、政治的宗教的な偏りから解放されたものだけが人類をこんなにも永い間獲物としてきた極悪非道な情報戦を成功裏に戦うことが出来るのである。
*原文はOpposames。
**日本語で言う「プロレス」のこと。
[1] Dragon Courtとは、ヒクソスのファラオを頂点とする家系のこと。龍がその印であったのでこの名がある。蛇兄弟とは、伝説のアレキサンドリア図書館の司書の分派で歴史の真実を隠蔽しようとする一味のこと。
注意:文中の太字強調は燈照隅が付加した。