今日の共産主義 45の目標41

✔41. 両親の悪い影響から子供を引き離して育てることの必要性を強調せよ。偏見、精神的閉鎖性、知恵遅れなどを両親の抑圧的影響に帰せよ。

子供を家庭の価値観から引き離すことは現在進行中の多くの社会科学実験の基本的な主題である。連邦政府に資金提供されている児童養護の計画と学齢前教育の底流にある政策は、「子供を育てるには一つの村が必要だ」というこれらの主題を永続させるものだ。目標41の提案者にとって最も重要な教えは社会に対する責任が第一で、家族や家の価値観は二番目と言う事を子供に教える事である。

子供から親の絆を奪う事は人生を台無しにする可能性がある。今日、アメリカでは30%とも言われる子供たちが父親のいない家に住んでいる。レベッカ・オニールは2002年に父親がその(家族の)構造から脱落することについての研究を完了した。その結果は次のとおりである。[1]

父親のいない子供たちは学校でより苦労し、より多く健康問題があり、肉体的、感情的、性的虐待の犠牲者になる危険性がより大きく、家出する傾向が高い。

父親のいない十代は構造的な設定を破棄する傾向が高い。彼らは十代親になる可能性が高く、同性との間の問題が多く、より喫煙、酒、薬物、学校での非行、退学などに傾きやすく、16歳までに学校を中退する可能性が高い。

この人口動態集団は大学前の数年を通して、学校や雇用先で昇進・進級の資格獲得に失敗して目的なく彷徨い歩く傾向にある。彼らは生活保護を受けているか或いは失業している傾向にある。かれらは低所得者層で、ホームレスの乞食として通りで過ごす傾向があり、犯罪に加担し、一時期刑務所で過ごす傾向が強い。彼らはまた、感情的な問題や健康問題を抱えていることが多い。彼らは複数の性的関係と同棲生活を巡り、結婚や特定の相手の範囲外で子供を持つ傾向にある。

子供を家族や伝統的価値観から引き離すことはどちらも達成された目標であり、さらに広がっている現象である。

 

[1] Rebecca O’Neill, Experiments in Living: The Fatherless Family, The Institute for the Study of Civil Society, 2002.

 

【ブログ主の感想】

「両親の悪い影響」―明らかに人々を犯罪者扱いしています。共産主義者の特徴です。

 前回、目標40のところで書きました感想を補強してくれるデータです。

舊來の家族制度が完璧などとは言いませんが、次善のものなのでしょう。やはり、家族には父親、母親、兄弟姉妹が安定的に居て、しかも性格や顔が多少なりとも似通っている「同類」の下で初めて人間は正常な成長が遂げられるのではないでしょうか?勿論そうでなくても正常な成長が遂げられる人もいるでしょう。でも、この統計を見る限り、そのような冒険をして社会全体が取り返しのつかないことになるよりも舊來の制度に従う方が遥かに健全な社会を構成する人間を育てることが出来る可能性が高い、と言う事ですね。

要するに、家族をバラバラに引き離してしまうと、あとに残るのは「個人」と言う人間ではなく人と言う畜生に近い形に分離・孤立した個体なのです。そこには家族に対する思いやりもありませんし祖先に対する尊崇もありません。そして、これはよく考えると、ルソーが考えた人間像と著しく一致します。かくて、そのような人間ばかりが構成する社会になると、必然的に伝統社会は崩壊し、新世界秩序(NWO)が是とするような共産主義社会が実現するのですが、残念乍ら、それは決して安定的な社会とはなり得ません。他人に対する思いやりや組織に対する忠誠の心は、家族に対する愛情から生れるものであって、完全に家族関係が無くなった後の社会では他人に対する思いやりも社会に対する忠誠心も滅んでしまうからです。

もし、社会がそこまで堕落すると、個人は完全に賃金奴隷に落ちぶれ、新世界秩序による厳しい抑圧社会が完成することになります。一度そうなると、武力も完全に抑圧側に奪われ、世界中が『中世以来の*』暗黒時代に突入することでしょう。間違っても共産主義やリベラルが人間の解放や自由、或いは人権を目指していないことに気付くべきです。これらが目指しているのは、人間を新しい体制(NWO)の下に奴隷化することなのです。一見、人道主義や個人の自由を涵養するように見せかけて、目指すところは舊ソ連・東欧地域の圧政・抑圧体制です。

*中世が暗黒時代だった、と言うのは、恐らく左翼歴史学者による捏造だとブログ主は思っています。

 

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