文明のアイルランド起源 HPより19(第三部)

第一巻の付録:

フリーメーソンと猶太キリスト教に於けるドルイド教のシンボリズム(記号)第三部

http://www.irishoriginsofcivilization.com/druidic-symbolism-3.html

 

秘教の記号について追加

「そうでもなければ、キリスト教の皇帝テオドシウスが西暦389年の年にナイル川の堤の6000年間にエジプト人が建てた宗教的遺跡を、堅固で破壊できなかった壁や円柱のみを残して、すべてを破壊したときに言い訳出来なかったであろうよ。」
―ギュスターヴ・ル・ボン

 

羊飼いの杖や司教杖はキリスト教で始まったのではない。カトリックの司教たちが持って居た杖は元々異教の太陽神ミトラの僧に共通のものであった。教会はまた、「神父」と言う言葉もミトラの宗派の僧を呼ぶ正式名称から借りて来た。更に、アイルランド語では「聖者」(niamh)と言う言葉は「天国・天界」(eamh)と類似している。(ミトラの宗派について詳しくは付録3をご覧ください。)

 

 

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シンボリズムは古代に西方とオリエントの間に疑いなく通商と接触があったことを示すが、それは学界が今日未だに否定する事実である。左の図はアイルランドで樹木の下から発掘された像で、この像はエジプトの聖像共通である、特徴的に腕を交差させている。右の図は「仏(ほとけ)的」印相を持つ似た像。キリスト教の修道僧はこの種の像を大量に破壊するように手配し、首尾よくやり遂げた。

 

「…著者の(本)「ケルトドルイド」の中で、著者は仏陀Buddhaの崇拝は到る所で見出されることを示した ―ウェールズスコットランドアイルランドで… ウェールズの偉大な神フーHuはブッドワスBuddwasと呼ばれている。そして彼らはその神を勝利の神で、光に起こって空に昇る王、ブッド神God Buddと呼ぶ。」
―ゴドフリー・ヒギンズ「アナカリプシス」

 

インドとの数々の類似と呼応がケルトケルト-イベリアの宗教に見いだされ、それは輪廻の思想、菜食主義、三つの宗派と卍(鍵十字)、それは今日でもバスク地方の農家の扉の印に見られる意匠である。マルセイユにあるボレリー城の美術館Musée Borélyには二つの石の座像があり、偶像と思われるが、元々紀元前二世紀のものとされる…これらの像は頭部がなく学者にはケルト-イベリアの神々と信じられているが、でもそれらは驚くほど、特徴として、蓮の花に座している菩薩像の初期の仏教美術に類似しており、その肩にはバラモンの畦織りが掛かり、頸には首飾りbangleが掛かり上腕と手も仏像の印相(仕草)を彷彿とさせるものである。」
―グルーバーとケルステン著「原初のイエス

 

 

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「猶太の」メノーラ(燭台)紀元1299年のセルベラ聖書の中の挿絵である。この記号は一体どこから来たのか、疑問に思うかもしれない。それは、元々アリアンやドルイドのものであった。それはドルイド教の三つの宗派(学派)(ドルイド、オヴェイト、バード)を表した。多くの他の部族や民族も西方アリアンにより描かれた図式に因んで、彼らの聖職を分割した。

 

 

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ヒエロファントHierophantは、タロットの大アルカナの五番目のアルカナム(カード)である。その外観にも拘らず、この像は三つの学派に分かれたドルイドの僧を暗示する。人物の右手の杖に注目して欲しい。そこには三つの水平な棒がある。人物は三つの十字架のついた法衣を着ている。また彼の冠は三階層になっている。三位一体と三重神triple pantheonは、牡牛座の中のオリオン座の観測と崇拝がその由来なのである。

 

 

アルカナム5の検証 ―ヒエロファント― で明かされるのは、中央の人物、教皇のような入会儀式者が三つの横棒のある杖を手に持って居る。この風変わりで非キリスト教の絵柄はドルイド起源のものである。これはドルイド結社の三つの学派を表す。この五番目のアルカナムは元の太陽教会を遠回しに指している。太陽教会は神聖な知識の世界に広める人々である。その後、キリスト教の布教屋(拡散者)は数字の三をキリスト教教皇の杖や教会や大聖堂の建築物の配置図などに組み入れた。そして勿論、それは天国、煉獄、地獄の教義に、そして崇高な教義にも組み入れたが、それは寧ろ理解し難い神、その子、聖霊であった。三位一体により配置・分割する傾向はそれをドルイドから学んでいたエジプト人の間では非常に明瞭であった。

古代のタロットの組札(そして普通のトランプカードも同様)は古代アイルランドの四つの神聖な宝物が土台である。これら組札の原型である四つの威厳ある宝物はルグLughの杖または槍(太陽の王)、ヌアダの剣(上級王)、マナナン・マク・リルManannan Mac Lirの石(海の神)、およびダグダDagda(全ての父?)の大釜である。

多くの死んだ英雄もこの大釜の中に入り、新しい生命にその場を与えられ、そこからあらゆる種類の死んだ者が復活し得るのである。その大釜は飢饉のときには食料を提供し、占いの目的にも使われたのである。

救世主イエス・キリストの死期の「血」が入っていると信じられている杯、所謂「聖杯」の原型となったのはこの神聖なドルイドの大釜である。勿論我々は死期の救世主の思想同様、盃の思想がドルイド起源であることを理解している。大釜或いは盃に入っているのはイエスの血ではなく、全ての生命の復活を保証するため、自らの命を投げ打ち、自らの血と生命の力を大地に注いだエススEsus或いはイエサIesa、即ち死期の大地の神の血であった。エススEsusは地球であったが、また太陽でもあった。彼は生まれ変わるために死んだ。太陽の王として、彼は勝利の、悪に対する勝利の、そして敵対者との合一化(統合)の偶像であった。

 

 

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「エッセスEsses(Iesa)の襟飾り」を着けたサー・トマス・モア*。アイルランドの三脚巴と蛇の形の「S」の飾りに注目しよう。エジプトの太陽(信仰)僧侶が着用した儀式用装飾品が「エッセン」の胸当てとして暗示的に知られていた。

 

 *ヘンリー八世に重用され、大法官にまで出世したが、離婚を巡るヘンリー八世の諮問に対して正当化できないと答えた為に処刑され、さらし首となった。1935年にカトリックの聖人に列聖された。

 

 

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戦争記章と国の制服のドルイドのオーク(樫)の葉。「無神論者」ソビエト軍士官が襟飾りにオークの葉の文様を着ている。一方、アメリカの騎兵隊士官と兵士の帽子には南北戦争時、交差する団栗(どんぐり)が使用された。オーク(樫)は犠牲の木であった。近代の政府によるこれら古代アイルランドの記号の組み入れは、秘密結社の関わりを迂闊にも表した。

 

 

 

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メリーランド州バルティモアにあるバンクオブアメリカの建物の蜂の巣の意匠。この意匠は、ピラミッドのように、寡頭支配者が愛してやまない秩序立った上下ピラミッド構造の新封建制度であることを示す。この明らかにメーソンの記号を取り囲むのはオーク(樫)の葉と団栗である。それはまた、種子のような意味の女性のシンボルでもあり、極秘の龍の宮廷或いは蛇姉妹と言う、実際には存在しないことになっているシオン修道会の結社を暗示している。(詳しくはこちら:http://www.femaleilluminati.com/article-1.html

 

 

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聖書には多くのドルイドの思想が含まれている。聖書の作者は、殆どの人が誤解して信じているようなセム系の猶太人ではなかった。彼らはエジプトから来たアテン信仰者のファラオの子孫であった。そんなことであるから、彼らは自分たち自身の古代の星の思想をそこに編纂し埋め込まざるを得なかった。その後、占星神学の正典の微妙な意味合いや真意に通じていない校訂者が文章のこじつけを行った。物語の中には、創世記のように非常に古く、古代世界を通じて知られていたものもあった。命の木の思想はエジプト、アッシリア、シュメール、バビロニアカルデアフェニキアアイルランドの長老たちに知られていた。ドルイドのアルファベットが13の神聖な樹木を土台にしていると信じる者もいる。(詳しくはこちら:https://www.amazon.com/Trees-Life-Exposing-Holy-Deception-ebook/dp/B007OE2TI6/ref=sr_1_10?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1533483326&sr=1-10

 

 

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カドシュ。上から三番目に「承認されたスコットランド典礼」第30階級が見える。それは「聖なる(Kadosh)騎士」階級の称号で知られる。カドシュは特権階級であり、その記号は棒(指揮棒)又は杖である。東方のカドシュはアリアンドルイドの継承者であった。音節Kad又はCadはCaduceus(ヘルメスの杖)の単語に見られ、それは杖とヘルメス、トート、マーキュリーの知識を指す。マーキュリー(オグマ、ニコーNikor、ケルヌンノス、ハーン)はドルイドの卓越した神である。この角のある神の神殿や祠は、キリスト教徒によって破壊されるまでは、ブリテン・フランスその他の地域で数多くあった。実際、カドシュの儀式は四方位、四季、そして太陽が牡羊座からてんびん座の間を通過する七つの段階と関わっている。カドシュの儀式はフェニキアアイルランドペルシャの太陽信仰の入会儀式が土台である。この音節Kad(Cad)はCadmus*やCadmean**の単語にも現れ、それはフェニキア人とその智慧を指す。フェニキア人は元々はブリテン諸島出身である。

*カドモス:竜を退治しテーベ (Thebes) を創建したフェニキアの王子
**カドモスの形容詞形

 

 

ヘブライ語のKedushahは「聖なる」と言う意味である。それはまた、「分かれていること」を暗示し、別部族と考えられていたレヴィ族(13番目の部族)を示唆する。それはまた雌の龍の宮廷をも表わす。KadoshとKedushahの言葉はこの意味で古代の最も強大な女神の一人Qadesh(Qudsha或いはQudshuなどともされる)に遡るものである。彼女はエルの、そしてのちにヤハウェの配偶者である。彼女の名前は「聖なる場所」を意味する。またAsherah(神の創造主)としても知られ、彼女の存在は旧約聖書の経典では軽視された。彼女の崇拝は千年に亘って秘密結社によって行われて来た。彼女の動物記章totemは獅子である。この女神は獅子の背に立っているか、或いは二頭の獅子の間に立っている姿で描かれる。二頭の獅子の印は、今でもローマやロンドンのような世界の大都市で見ることが出来る。威厳のある家や都市の建物にもこの印は現れるが、女神の記号は欠落している。彼女の主なトーテム的記号は(メーソンにより屡々行われる)柱であり、さらにもっと重要なのが命の木であった。彼女の存在は創世記の二つの木と二人の女イヴとリリスLilithの話に於いて、その文章に隠された意味から明らかである。それはまたモーゼと所謂燃える薮(木)の話やモーゼとアーロンがその杖をファラオの前で蛇に振る話、それにエジプト脱出後に荒野で真鍮(青銅)の燭台を掲げた話にも明らかである。(詳しくは次の二つのサイトを:https://www.amazon.com/gp/product/B007OE2TI6/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p1_i6
https://unslaved.com/female-illuminati-program/

 

これが真実ならば聖なる騎士Knights Kadosh階級の由来は、女神が関与していればこの階級でメーソンの候補者は、秘密の儀式と古代エジプトの龍の宮廷まで戻る伝統、秘密の王家の王子、つまり最高の階級になる段階に入会するのである。この階級の段階が30であることは重要である。これはその女神の三主徴(三つの面)を暗示する3に係るからである。

 

「神々を『三位一体』に組み分けするのはシリアのもののように他の宗教でははっきりしない。従ってシリアの女神がエジプトの神学に取り入れられるとそれはカデシュKadesh、アスタルテAstarte、アナトAnathの『三位一体』に組み合わされた。」
―ロバート・フェザー著「クムラン(遺跡)の銅製巻物の謎」

 

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騎馬像は西側世界の殆どの主要な町を飾っているが、馬と蛇は象徴的に繋がっている。馬は「nag」として言及される。これは明らかに馬の俗語であり、snagga或いはsnekkaから来た。そして「蛇」を意味するヒンドゥのnagaから来た。射手座の記号はケンタウロス(半馬半人)によって象徴化されるが、それは元々は「龍人」によって象徴化されたものであった。

更に、多くの写真、映画、広告、装飾で見られる黒い馬も秘密結社を表している。ラテン語の「馬」又は「乗馬用の馬steed」を意味するカバラスcaballusには古代の秘密の知識を指すカバラCabalaと高位のオカルト結社の結社員を指すカバルcabalsの二重の意味がある。

秘儀の仲間内では馬と言う言葉は売春婦Whoreの駄洒落に使われ、内輪では女性のイルミナティを指す。(詳しくはこちら:http://www.femaleilluminati.com/article-1.html