ディープステートについての考察01

ディープステートの起源?

 (ディープステートをこのブログでは、「覃府」と呼ばせていただきます 但し訳文は元のままです)

まずは引用します。ジェレミー・ストーン「ディープステートの歴史」より
(文章はそのまま、脚注と太字は翻訳中に私が追加しました)

 

<引用始まり>

(「第6章 バイエルン血統」冒頭より)

ディープステートとその歴史を更によく理解するには、彼らの出自がまったくユダヤ教ではなく、彼らが継承しているバイエルンの血統とは、ユダヤ人とは金輪際関係のない純粋の異教徒のものであることを我々は理解しなければならない。ここでイルミナティの結社の二つ目の(裏の)教えを思い出して欲しい。

これらの意味について詳しくは述べないが、大方の人々はイスラム教とユダヤ教が殆どの部分でお互い完全に反対であることを知っているだろう。イルミナティイスラムの教えの実践はその外見上ユダヤ人であるという見せかけと直接矛盾する。では、一体、実際ユダヤ人でないのに何故ユダヤ人と主張するのか? 今迄でそれが完全にわかっていない人のため、念のために言っておくと、我々は、欺瞞と混乱を使いこなす熟練者を相手にしているのである。更に、これらのイルミナティ結社員によるユダヤ教キリスト教への潜入をより良く理解するために彼らの主要な目的の一つを思い出して欲しい。つまり、宗教の廃止である。人は同時にイスラム教徒、ユダヤ教徒悪魔主義者、無神論者であることは不可能である。ディープステートはこれを余りにもよく理解しているのである。政府を弱体化するためには、先ずその宗教的制度慣習、家族と文化を弱体化しなければならない。ディープステートは政府を裏と表(内と外)から倒すことにより操作する。何故これがそんなに重要なのか、そしてそれがバイエルン血統とどのように関連するのであろうか?

最初に今はドイツの州であるバイエルンから始めよう。一度でもバイエルン公国、或いは今のドイツバイエルン州に行くか、或いはその写真を見たことがあればそこが素晴らしいところだと解るだろう。景色、山々、田舎、城、建築物などで最も美しいもののいくつかがここに見出される。それが実際良すぎると思われるのは、本当に良すぎるからである。こんなに素晴らしい場所がどうしてこんなに後進的で悪魔的なのか? 「私はバイエルンに行ったことがあるが別に誰も悪魔的じゃなかったよ!」と仰る向きには、単にその歴史を理解していないだけである。ディープステート幹部(会長、君主、王様)の圧倒的多数がバイエルン起源であるだけでなく、その一見無害に思われる文化は今や殆ど世界中のあらゆる国民を圧倒している。最高位の構成員が無作為にその名前を名乗るのを止めたりしながら、イルミナティの13の血統全てが1776年に始まったわけではない。そうではなく、彼らは一つの家族にその起源があり、時が経つにつれ、関連する家系と王朝と共に13のバイエルンの家系となった。全部であらかた169のバイエルンのディープステート一家が政治的に散らばり、埋め込まれている可能性があるらしい。

アスター(Astor)血統

バンディ(Bundy)血統

コリンズ(Collins)血統

デュポン(DuPont)血統

フリーマン(Freeman)血統

ケネディ(Kennedy)血統

李(Li)血統

オナシス(Onassis)血統

レイノルズ(Reynolds)血統

ロックフェラー(Rockefeller)血統

ロスチャイルド(Rothschild)血統

ラッセル(Russell)血統

ヴァンダイン(VanDuyn)血統

 

これら169の一家について全てを詳細に説明すれば軽く百科事典ひと揃えを埋め尽くすであろう。イルミナティには13の王朝があり、その一つずつから更に13の家系が出て、合計169家が我々の世界に潜入し征服するバイエルンの一家となるのである。

しかし、何故この様な一家がそもそも存在するのか、そのような恐ろしいことを誰が望んでするであろうか? バイエルンの歴史に戻ると、如何にしてこれが可能となったかが明らかになる。

 

[1] イスラム神秘主義イスラム教の神秘主義哲学である。アラビア語ではタサッウフと呼ばれるが、一般的に担い手であるスーフィー(صوفي)に英語のイズムをつけたスーフィズム、またはイスラム神秘主義という呼称が使われている。ただし、スーフィー達が「神秘」を特に掲げていたという訳ではない。9世紀以降に生じた、イスラム教の世俗化・形式化を批判する改革運動であり、修行によって自我を滅却し、忘我の恍惚の中での神との神秘的合一(ファナー فناء )を究極的な目標とする、一種の内面化運動である。

 

(中略)

(「第6章 バイエルン血統 6.2 舊秩序と新秩序」より)

ローマの帝國の王や政治エリート階級は、その世界帝国が崩壊した後、何處に逃げたのだろうか? ディープステートローマ帝國はバイエルンボヘミア、今は単にドイツのバイエルン州、に行ったのである。5世紀に亙る長い世界征服ローマ帝國は紀元前31年に始まり、紀元476年に終わった。507年もの世界からの略奪をたらふく食って蓄積した富を持ったままその帝國と軍隊は倒れたが、その文化と膨大な富は倒れなかった。ローマ帝國の最初の王はガイウス・オクタウィアヌス・トゥリヌス(アウグストゥス)であったが、ローマ帝国の起源は更にもっと遡り、ロームルス王の紀元前753年がローマの始まりである。

エトルリア人がローマ人よりも更に前に居り、ロームルス王とローマ帝國、これらはみな同じ文化、神々、ギリシャ語とローマ語[1]の書き言葉を持っていた。両方ともギリシャ人・ローマ人に先立つエトルリア人の伝統を共有していた。これはローマ帝國のエリートがギリシャエトルリアアルバニア、イタリア、キプロス、トルコ、エジプトの融合した民族であったことを示唆する。ローマ帝國のエリートは純粋なイタリア人ではなく、これは彼らの彫像、美術、彫刻を検証する中で証明される。これらの全ての人々の間の最も大切な繋がりは、彼らがサトゥルヌスの神[2]を崇拝していたことであった。

神への捧げものや生贄は先に述べた全ての文化のあらゆる状況に見出される。エトルリアの神サトレス、ギリシャの神クロノス(子供を貪る為神格化された)、カルタゴの神バールハモン(同じく子供の生贄が関わる)。ギリシャの神エル「EL」はサトゥルヌスの神の彼ら別名である。(偶然にもエリートと言う言葉は、ギリシャ語の部族と教義を表す接尾辞「ite」をサトゥルヌスの神を意味するエル「EL」に附けてElite、つまりサトゥルヌスの神の崇拝から引き出せる。)全てのバイエルン人とイルミナティ血統は古代ギリシャ起源、もっと具体的に、異教徒ディープステートの後見人、アレクサンダー大王が起源である。

 

[1] 多分ラテン語のことであろう。

[2] 土壌の神。

 

<引用終わり>

この引用部分については、多分そうなんだろうと言う事しか言えません。文中、「1776年に始まったわけではない」と言うのは、ヴァイスハウプトがイルミナティをドイツ・バイエルンインゴルシュタットで創立した日(1776年5月1日)を指しています。

因みに、バイエルンボヘミアについて、正史を調べてもローマの貴族が逃げ込んだ、と言う証拠はありません。しかし、気になることが何点かあります。

1. バイエルンは中世から近世にかけて、魔女狩りが頻繁に行われた土地柄である。

2. バイエルン(1356)もボヘミア王国(1289)も選帝侯であった。

3. 三十年戦争の原因を作った。(以下、wikiより)

1618年プロテスタントの盟主であったプファルツ=ジンメルン家プファルツ選帝侯フリードリヒ5世ボヘミアに推戴されたことが契機となって三十年戦争が勃発する。これに対して、バイエルンマクシミリアン1世神聖ローマ皇帝フェルディナント2世側に就き、カトリック軍の主力として戦った。マクシミリアン1世はその功績を皇帝に認められ、1623年にフリードリヒ5世が有していたプファルツ選帝侯領及び選帝侯位を与えられたが、これは明らかに金印勅書に反するものであり、結果として戦争を激化させた。マクシミリアン1世自身もスウェーデン軍によってミュンヘンを追われた。

1648年ヴェストファーレン条約で、マクシミリアン1世に与えられていたプファルツ領の大部分はフリードリヒ5世の息子カール1世ルートヴィヒに返還されたが、マクシミリアン1世には選帝侯位の保持が認められ、カール1世ルートヴィヒにも新設のものとして選帝侯位が授けられた。以後、マクシミリアン1世の家系は伝来のバイエルン公領を統治するとともに代々選帝侯位を伝え、その所領はバイエルン選帝侯領と称されるようになる。

4. ボヘミアプラハ)は、フス派による宗教改革(1402)の先駆の発生場所である。また、プラハ窓外投擲事件からフス戦争(三十年戦争の縮小版)の発生場所でもある。

5. バイエルンアウグスブルク銀行制度で財を成した土地柄である。(以下、wikiより)

アウグスブルクの都市名はローマ属州時代のアウグスタ・ヴィンデリコルム (Augusta Vindelicorum) に由来し、紀元前15年ローマ皇帝アウグストゥスによって築かれた城にその起源を持つ。このため、アウクスブルクはドイツで最も古い都市の一つに数えられる。また、15世紀から16世紀に、フッガー家ヴェルザー家によって金融都市として繁栄を極めたことから、「フッガーシュタット」(フッガー都市)としばしば称される。

6.  バイエルンバンベルクは第二次大戦で空襲を受けていない。(何故か?)

 これらの「気になること」が示しているのは、ローマ帝國と神聖ローマ帝國に於ける地位、特に選帝侯と言う地位が、ヴァティカンに対する相当な影響力を持っていた、と言う亊と、そのローマカトリックに対する反抗の精神の旺盛さ*です。更に、銀行制度と言う利殖搾取(キリスト教では禁止されていた)による金融制度の活用です。そして最後の6.は正史では偶然に戦災を免れた、とありますが、この偶然が曲者かも知れません。ご存知のようにリンデマン計画では全ての独逸の都市が攻撃目標になって居り、人口わずか3万人程度の町でも空襲を受けたと言われています。それなのに、当時人口が5万人以上であったバンベルクが空襲を免れたのが私には単なる偶然とは思われないのです。

覃府を構成している秘密結社の人間は、極端な合理性とそれとは不釣り合いの迷信深さを併せ持った性格をしています。何かバンベルクにだけは破壊したくない物、或いは属性、があったように感じるのは私だけでしょうか?(引き続き注視したい一件です)

 

*このローマカトリックに対する反抗心に関してE.Michael Jones 博士は興味深い分析をしています。それは、ユダヤ的革命精神(Jewish Revolutionary Spirit:そのまま博士の本の表題)による、と。そしてその起源はカトリック教会が人種に対して非常に寛容であった事と、各地に散在したユダヤ人の改宗後の教化が不充分であった事を挙げて居り、その爲に多くのユダヤ人が名ばかりの洗礼を受けてその儘ユダヤ人の生活を続け、それが宗教改革や銀行制度の始まりに影響した、と。

 キリスト教ユダヤ教・古代信仰・共産主義 - 四極騒乱

そして、著者によると、その血統は遠くアレクサンダー大王まで遡る、と?

ここから考察できることは、その信憑性はともかく、要するに起源になるのは、一神教であるキリスト教に対する、古来の多神教の伝統と叛乱ではないでしょうか? 或いはそれは、同時に、キリストを受け容れなかったユダヤ人のキリスト教に対する復讐の執念も兼ねている要素と相俟っての反キリスト教運動なのでしょう。そして近代に入ってそれは共産主義をも巻き込んで當に四極騒乱の状態となります。ここで、古来の信仰の要素として、フリーメーソンユダヤ人が遺してきた多くの古い信仰(例えばバビロニアの神々)、欧州のキリスト教以前の神々、古代ギリシャ・ローマの神々などを上げることが出来ます。

我々神道の日本に生まれ育った者にとっては、もし、日本文化が新しい地域に拡張する場合、その土地の人間が崇拝している神を神道儀礼に則って神社にお祀りし、それと共に天照大御神さまもお祀りする、と言う至ってシンプルなもので、そこには地元の人との諍いなど生じませんが、多神教を信じていた欧州の殆どの地盤に一神教キリスト教が入り込む事を想像すると、とても神道の様には行かないでしょう。何故ならキリスト教は異教の神を悉く悪魔と見做すからです。ヘレン・ミアーズの「アメリカの鏡・日本」の中にスペインの宣教師がグアムの人々を如何に扱ったかの記述がありますが、日本が南洋群島を統治した1919年から1945年にかけて、この様な悲劇は一切起きていません。それどころか、日本の将兵も或いは一般人も地元の人々と共に働き、喜怒哀楽を共有してそれ以前の統治者(ドイツ人)の様に偉そうに命令する支配者ではない、と言う事で、大いに地元の人々から感謝と親しみを以て受け容れられた、と聞き及びます。ベリリュー島での逸話など、それを如実に示していますし、臺灣の人々もそれを概ね認めてくれています。

私はここで、キリスト教が正しく、古代信仰が間違っていた、などと言うつもりもありませんし、また、逆を言うつもりも毛頭ありません。しかし、これを単なる支配者對被支配者の構図に持って行き、それを利用して絶対的な支配者に成り上がろうとする者達を看過するわけには到底行きません。しかも、その爲に人類の霊長の徴であるところの信仰心を悉く犠牲にして他宗教、いや、宗教その物すら破壊し、よって立つところの至高の力、つまり國家をも破壊し盡そうとする試みは粉砕しなければなりません。

百歩譲って下らない宗教組織を破壊してくれるのは容認しても、その結果、信仰の自由と伝統的な信仰を奪う事は絶対に避けなければなりません。

第一、我々日本人はこれらの諍いや恨みつらみとは本来何の関わりもありません。古代欧州の信仰とキリスト教ユダヤ教、或いは共産主義、どれが正しいか、など、そいつ等だけで決着着けてくれたらよいのではありませんか? その爲に何故、広島・長崎に原爆を落とさなければならなかったのか、私にとっては全く意味不明です。

念のために言及しておきますと、広島・長崎の原爆は戦略的・戦術的に全く意味がありませんでした。広島の爆心地は言われているような軍需工場地帯ではなく、長崎にいたっては三菱重工業株式会社長崎造船所はほとんど無傷だったことが分かっているうえ、爆心地は実際長崎天主堂により近く、こちらが本来の目標であった疑いが非常に濃いとさえ言われています。

 潜入と時限爆弾による内部からの破壊

この秘密結社は、ユダヤ人と共産主義者と同様に他組織への潜入と時限爆弾の仕込みを特徴としています。実際、それは戦争に於ける調略と同じで、あわよくば戦わずして勝利を確実にします。そして、これらの組織の間でもお互いに潜入し合っています。唯一、脆弱なのはそう言う潜入を一切認識しない國家 ― 何を隠そう、情報組織を持っていない日本なのです。恐らく、防衛予算規模から言って日本は世界で唯一の情報組織(スパイ)を持たない國です。そればかりか、最近ではすべてがガラス張りの家のように見えます。そしてそれを認識していないのは日本国民だけです。日本國民はほぼガラス張りの家に住んでいて、誰がどこで何をしているか全て覗かれているのです。

ま、この話はここでは深入りしませんが、兎に角、イルミナティによるメーソンとユダヤへの潜入が指摘されていますが、それと同じことが國家に対しても容赦なく行われています。そして、潜入の結果、洗脳された人間は彼らの操り人形と化してしまうのです。もう直接秘密結社の社員にする必要はありません。潜入したメディアから、スイッチとなる社会現象や有名人の発言、或いはハリウッドスターのライフスタイル、と言う形で全世界に流せば、それが引き金となって、半ば自動的に仕掛け(時限爆弾)が動き出し、彼らの思うままに社会が動かされてしまうのです。

そのような団体を自分は知らないし、筆者のデマだろう!と仰る方の為に、次の回はイルミナティが知られるようになったきっかけとその教えについてお話します。