今日の共産主義 45の目標23

✔23. 藝術の批評家と美術館の指導者を支配せよ。「我々の計画は、醜悪なもの、胸が悪い意味のないものを奨励することだ。」

英雄の像や彼らの業績は人を高め霊感を与え得る。それらは過去の偉大さの記念物であり、これから来る偉大さへの希望である。アメリカ人を意味のない或いは賤しい芸術を通してその最高の理想から分離することは人類が逃れようと六千年も費やした沼地(困難な状況)への逆戻りである。目標23は社会の多くの層を跨いで良く達成された。それは政府の規則と後援により、或いは同様に最近全盛となった個人の資金、例えば尿瓶の中に立つ十字架のイエスの肖像と共に、達成されたのである。彼らはそれを洗練と呼ぶ。彼らはそれを芸術と呼ぶ。それは共産主義者の45の目標の一つで、それ自体は西欧文化の崩壊や消去をもたらさないが、総合的な攻撃の別の要素であり、キリスト教の価値観を磔で殺す、その十字架に打たれるもう一つの釘なのである。

 

【ブログ主の感想】

 日本に於いて戦後は、何もかもが共産主義者支配下に置かれ、共産主義を直截標榜・称揚せずとも「やがては世界は全て共産主義になる」と言うマルクス主義歴史観を刷り込まれた人間が、戦前には社会の底辺や刑務所が大概の居場所であったところから戦後は一気に社会の指導層に成り上がりました。

ここにあるように、それ自体は直截日本文化を打ち壊す要素ではありませんが、そういう指導者の下で徐々に低俗化・稚拙化・矮小化された藝術感覚を身に着けた次の世代は、更にその次の世代に、より一層の悪化をもたらし、二世代の内に祖先や先代が遺してくれたものに対する感謝の念や美的感覚を麻痺させ、文化を衰退・破壊する大きな要素になってしまいます。

これを防ぐにはまずは世襲の徒弟制度のような美術工芸品の技術伝承を國が積極的に保護し、そのような家系への相続税*を完全に免除し、生活の安定を保証しなければなりません。そしてその基準作りを左翼の指導者ではなく、皇室を中心とした日本の伝統を守る見識の高い人々の手に委ねなければなりません。

例えば刀鍛冶や和紙、麻、宮大工などですね。(ほんの一例です)伝承に10年20年かかるこの様な技術は、國が保護しなければ安物の大量生産に対抗できるはずもなく、これから一世代で滅んでゆきます。(そして、これらが滅ぶと、神道も滅びます。)実際、これまでに途絶えた伝統技術は数限りないと思います。今、この令和の時代にそれを防がないと将来に禍根を遺します。

 

*ブログ主はマルクスが提唱した共産主義の根幹の一つである相続税にはそうでなくても大反対です。

 

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