今日の共産主義 45の目標20

✔20. 報道機関に潜入せよ。読書評欄、社説、社の方針立案の職の支配を獲得せよ。

報道の偏向は熱く議論される、特に偏向している新聞によって。1990年代の終わりはしかしながらリベラルの歴史学者は自分たちが偏向していたこと、近代のアメリカの保守主義は大きく無視されて来たことを認め始めた。学者の中にはこの事実を扱い始める学者も居たが、既に害は為された後で、それは遅すぎた―アメリカの歴史の先生はどちらの党にもアメリカが維持してきた基本的価値と自由を願ったアメリカ人の存在があったことについて教えることを止めてしまった。[1]

その間、報道のアメリカの伝統的価値観に対する攻撃は続いた。保守派はこれを「リベラル偏向」と呼んだ。リベラルはこれを「報道の自由」と呼んだ。

季刊の経済誌は、全てのメディア分野にかけてとてつもない左への偏向が起きていることを示す研究を発表した。[2] 報道寄稿(ジャーナリズム)の基本的な原則は政治的に中立を保つことにはなっているけれども発行された変更の例は天文学的な数字に上る。 

(故意に)誤った情報を絶え間なく摂取することで、間違った情報を与えられた市民はより簡単に社会主義を支持する方向に振れるのである。

 

[1]  See Patricia Cohen, “Leftist Scholars Look Right At Last, and Find a History,” The New York Times, April 18, 1998.

[2]  Tim Groseclose and Jeffrey Milyo, “A Measure of Media Bias,” The Quarterly Journal of Economics , Vol. CXX, Issue 4, November 2005.

 

【ブログ主の感想】

悲しいことにこれも日本ではGHQ共産主義者によって戦後すぐにすべて実行されてしまいました。恐ろしいのは、そのようなことが共産主義者の煽動があったにせよ、同じ日本人によって戦後ずっと為されて来たことです。つまり、戦後の日本を狂わせてきたのは日本人自身である、と言う恐るべき事実です。

この目標20の恐ろしさは、最後の文章にあります。つまり、ディスインフォーメーション(僞・捏造情報)とミスインフォメーション(誤情報)により、今の日本は戦前と比べると殆ど共産主義者になり果てている、と言う事です。

 これには、皮肉にも共産主義と正反対の考え方である、とアメリカ人が考える「自由」と言う概念が影響しています。自由とは、人間が何を考えようと、どの様な行動をしようと文字通り自由である、という意味に思えますが、実はそうではありません。

例えば、神風特攻隊の若者は、日本の自由の為に自らを顧みず、家族の為に散華されたのです。それに引き換え、今我々が語る「自由」の如何に低級な事か、我々はよく考えねばなりません。第一、自由なるものは、戦前の日本にとって、全く理想などではありませんでした。人々は「自由主義者」のレッテルを貼られた人間を恐ろしい人間として半ば恐れ、半ば呆れていたのです。つまり、個人の自由を追求する人間の事を日本人はただの「利己主義者」としか考えませんでした。(実際、文明の破壊者ですね)

それが今や、自由と民主主義、とか、安っぽい概念を論じることで自らの道徳を蔑み、自らの祖先を貶め、そして自ら、共産主義者と同レベルの物質主義・利己主義になり果てています。

これこそ、報道を左翼に牛耳られて70年以上になる確かな証拠でしょうね。

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