「歴史は繰り返す!?」

本日公開した部分(ドイツ悪玉論の神話009)のドイツの戦争犯罪の記録・意見は、大変重要ですね。起こった年代だけ入れ替えると、実は第二次大戦の欧州戦線と何ら変わりません。第二次大戦に於てもドイツは闘いが一段落する毎に英仏に和平を打診していました。その条件は、ポーランドの復活も認める戦前の国境への復原(ダンツィヒは除く)であったことからもドイツの侵略意図のなかった事は明白です。

一方で、ソヴィエトによる執拗な欧州侵略が「共産主義革命・社会主義革命・スペイン内戦」の名前で展開し、実際にドイツでも何度も革命騒ぎが起こり、それを漸く國家社会主義労働者党の謀(はかりごと)でやり過ごしたばかりだった。ドイツはピウスツキの死後、隣国ポーランドからも敵国扱いされ、その国内のドイツ系住民は度重なる暴力を受けていた。

そして、戦後の処理についても何ら変わりません。ヴェルサイユ条約の代わりにニュルンベルク裁判が行われ、それは、その名の通り、ドイツの主権を完全に無視した茶番の「裁判」で、ドイツ軍人や官僚の証言は全て消されたのです。

ただ一つ、違いがあるのは、「歴史修正」が第二次大戦後はなかったのです。

それどころか、物語を次のように歪めて、なお一層徹底した反ドイツ宣伝が行われた。つまり、「連合國は第一次大戦後、思い直して、ドイツを友邦として扱い、宥和政策をしたが、ドイツはそれを逆に悪用し、また再び戦争を始めたのだ」と言う物語に仕立て上げたのです。

この部分はこの本の最終局面で再び出てきますので、是非、今回の部分をよく覚えておいてください。

歴史は繰り返すと言いますが、それは、繰り返し、自分たちの利益の為に同じように裏で蠢いている勢力がいる、という意味に理解できますね。